ID非公開さん
2022/1/18 10:01
1回答
建物が建てられた時代って建築様式で大体どのくらいの時期かわかるのでしょうか。
建物が建てられた時代って建築様式で大体どのくらいの時期かわかるのでしょうか。 私の実家が築100年超えの木造住宅です。 特徴としては10畳弱の土間があり、縁の下(床下?)があります。 屋根の端に屋号付きの小さな屋根のようなものが付いています。 外には炊事場のようなもの(かまどに火を起こすやつ)があったり、山から引いた水を汲む石の風呂桶のようなものもあります。 1本大きな大黒柱が家の中に立っています。屋根裏もあります。 祖父に聞くと、建てられたのは明治時代じゃないかと言われますが、所々リフォームしながら住んでいた為、当時の面影が少ないです。 今回、建て直すにあたって知っておきたいなと思い質問致しました。 イメージとしては画像の古民家のような作りです。 なにか少しでもわかる方がいらっしゃいましたら教えて下さい。
ベストアンサー
民俗建築学という学問があるんだけど、それは置いといて……。 建築年代を知るためにとりあえずチャレンジしてほしいこと。 屋根裏に入って棟木(屋根の一番上にある木)を確認してください。 *底が抜けるかもしれないので十分気をつけてください。 絶対にあるわけではないけれど、昔の大工さんは棟木に棟札を付けることがありました。 棟札とは、いつ誰が建築や修理を行ったのかを記した木札です。 これらの情報は、棟木に直接書かれることもあります。 棟札が無ければ参考として、 以下のモヤモヤした文章をお読みください。 建築様式からその建物が立った年代を特定することは出来るか? 出来るけど現実的にはほぼ無理だと思います。 理由は神社仏閣と違って民家は暮らしやくリフォームしちゃうからです。 例えば、江戸時代は領主が瓦屋根や建具の使用を禁止していたため、農家は茅葺、板葺の屋根で障子などの建具がありません。 *庄屋のような一部のお金持ちは別です。 地域差はありますが江戸時代の後半にこれが解禁になり、明治時代は100%解禁になります。 このとき家主は家を建て替えるのではなくリフォームします。すると部分的には江戸時代の様式を残しながら幕末あるいは明治時代の特徴を持った家が出来上がります。 こんな感じですから、民家には様々な様式が複合的にあるのが普通で、特徴が示す年代にも振れ幅があります。 で、研究者はリフォームの箇所を特定していきながら元の形を復元することで建物が立った年代を推測するという手法をとります。 だいたいリフォームしないであろう、柱や土台を見るんだけど……。 でも庄屋のような例外もいるし、江戸時代の建具の話のように地域差や土地の傾向、その人の財力も関係するから、絶対的な年代を求めるならそれらを踏まえて総合的に判断する必要があります。 ということで、 理屈では出来るけど超難しいです。 運よくその地域を研究対象にしている民俗建築学の先生がいたら別です。 現実的な手段として、 大工または建築士にリフォームの痕跡を見てもらい、元がどうだったか所見を聞いて自分で家を復元します。 鴨居、柱、敷居、屋根瓦(鬼瓦とか装飾的なものの有る無しなど)からも時代の特徴が見れることがあります。 本気でやるなら写真はもちろん材質や寸法も記録しましょう。 で、民俗建築学の本と照らし合わせて、相対的に一番古い特徴から家が立った年代を推測します。 絶対的な年代ではなく、なんとなくの相対的な年代です。 屋根裏チャレンジはお勧めです。
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質問者からのお礼コメント
ご回答ありがとうございます! 棟札、とても参考になりました! コロナで帰省が延期になってしまい確認できていませんが、帰った際にはチャレンジしてみます!
お礼日時:1/23 23:28