1. 誰が見ても中身がすぐに連想できるように名前をつける 2. 変数名が長くいことを恐れない 3. 使う直前に宣言する 4. 型名を頭に付けるハンガリアン記法は使わない --- まず、変数を使うことをケチらない。 こういうのが典型的なダメコード。 Range(“A1”) = Range(“B1”) * Range(“C1”) 計算の意味や目的が見えない。そもそもそれぞれのセルにどういう値が入ってるのかが全く分からない。 ソースコードはコンピュータに対する命令を人間が理解しやすくするためのたもの。 後で困りたくないなら、しっかり変数を使う。 Dim 単価 As Currency Dim 数量 As Long Dim 小計 As Currency 単価 = Range(“B1”) 数量 = Range(“C1”) 小計 = 単価 * 数量 Range(“A1”) =小計 ------- プロシージャーレベルのローカル変数でスコープが短く、すぐに意味がわかるものや、広く用いられている一般的なもの場合を除いて、意味がどうとでも解釈できる略称(data, buf, temp, str, aryなど)は使わない。意味不明、意味が曖昧な変数は、その都度コードを追っていってどう使われてるかを確認する為の時間を要する。ソースコードの量が多くなれば、とてつもなく生産性が落ちる。後になってメンテナンスする時、そんなコードを書いた自分を恨むことになる。100% 略さずに意味の通じる変数を考えてタイプするだけでそういう無駄を防げる。 ----- 意味の通じない下手な英語より日本語を積極的に使う。 (ダメな例) wsCopy コピー元シートなのかコピー先シートなのかわからない。 wsCopyFrom、wsCopyTo ws転記元、ws転記先 などにするべき。 日本語を上手く使うと、短くて意味も明瞭な変数が作れる。しかも説明用のコメントを書く必要がなくなり生産性が劇的に上がる。 ちなみにVBAのコードはUTF-16でエンコードされるので、英語も日本語(一部をのぞいて)も2バイト。英語の方がデータ量が少なくて済む訳ではない。 ----- コンパイラーは、まずコードの頭から最後まで変数の宣言部分を探すので、プロシージャーの冒頭に変数の宣言をまとめる「しきたり」に意味はない。 変数の宣言は変数を初めて使う場所からできるだけ近い位置にする事で読みやすく保守もしやすい。モダンなプログラミング言語では普通。 ----- 型名を変数の頭につけるのは手間がかかるだけでVBAにおいては恩恵が殆どない。変数名で型が保証されるわけではないし、c++みたいに型の扱いが厳密なわけではないから。