学校に行く途中、死んだ狸がゴロンと、道脇に転がってました。 他には、血だらけのネズミの死骸、猫に食われたあとの子ガラスの死骸、車に轢かれた大型犬の死骸、鷹に喰われたカラスの死骸。干からびてミイラになった猫の死骸。車に轢かれてつぶれた子犬の死骸。バラバラになった鳩の死骸。 逃げたインコが、次の瞬間、野良猫にパクっと頭を喰われて、胴体だけが転がり落ちるなんて瞬間に遭遇したこともあります。 さらに熊の死骸も車でひいたことがありますし、 高速道路に飛び込んできた鳥がフロントガラスに激突して、そのまま吹っ飛ばしたこともあります。 それから、鹿ですね。 アウトバーンを時速180km以上で車を走らせているとき、飛び込んできた鹿をボンネットで跳ね飛ばしたこともあります。 一番の衝撃は、なんたって人ですね。 頭から血を流したおじさんが、早朝、道路脇に転がってて、これは流石に度肝を抜かれました。 幸い生きてましたから、救急車呼ぶだけで済みましたけど。 道に転がってたわけじゃないけど… 山奥の脇道に、数日停められたままの車中から、若い男性が死んでいたのを発見したこともありますけどね。練炭自殺ですね。 あのね、死骸なんて、そこらにたくさん転がっててるものなの。 そんなの、トラウマになるほどのものじゃないよ。そんなに恐ろしいじゃない。 動物なんだから、常に人知れずひっそりと死んでは土に還っていくものだよ。 そのほんの僅かな数だけ、人がたまたま見つけたり、たまたま喰われる瞬間に遭遇したり、あるいは車ではねたりする。 別に、特別に凄いことでもないし、驚くことでもない。