ペン系は好みがそれぞれ違うから、子供といえど難しいのではないだろうか。僕はドクターグリップは一番嫌いなペンの筆頭。あのシリコーンラバーは触りたくもない。でも、同じアクロインキのコクーンは好きで使っている。
僕なら辞書。『てにをは辞典』(三省堂)が良い。普通はもっていないはず。
僕は小学3年生のときに、国語辞典(たぶん初代明解くん)をもらった。それはズタズタのボロボロになって、高校の時点で載っていない言葉が多くて使い物にならないと考えて買い換えて捨ててしまったが、それはそれでとっておくべきだったことをあとになって気づいた。当時のにしか載っていない言葉があったわけです。日本国語大辞典を購入したので用途としてはもういいのだけど。国語辞典そのものは新明解君だけでなくもう何冊も購入しているが、すり切れて外側がなくなったあの辞書には愛着があった。
仕事がもの書きであったので、類語辞典やことわざ辞典、表現辞典、古語辞典など、いろいろ総動員して使っていたが、この『てにをは辞典』を本屋で見つけたときは驚いた。「これだッ! いつもこれがわからないのだッ! 僕はこれが知りたかったのだッ!」と内心で叫んだ。ほどなくして、その辞書は本屋のいい位置に平積みされるようになった。そしてライター必携などと帯がついた。「まともな日本語はこれだ」ということです。作文をするとき、他の辞書ではわからないことがわかるのです。