魏は蜀を滅ぼしたのち、4代以降の君主は司馬氏の傀儡となって、やがて司馬懿の孫の司馬炎に乗っ取られて滅亡します。
司馬炎の立てた国を晋といいます。
この司馬炎の時代に呉を滅ぼして一旦天下は晋が統一しました。
晋は漢や魏が、皇族に力を与えずにあっさり臣下に乗っ取られたのを反省し、皇族に大きな力を与えました。
司馬炎は天下統一後に堕落して政治をかえりみなくなり、最初は自分でも心配していた愚鈍な長男恵帝を結局は後継者にしました。
恵帝の時代になると、最初は司馬炎の皇后の一族と恵帝の皇后の一族が争って天下は乱れ、やがて大きな力を持つ皇族がこれに介入して、目まぐるしく権力者が変わり戦争が続きました。
兵力が不足した皇族は北方の諸民族を雇って兵として使ったために、北方諸民族は晋に内情を知るようになり、恵帝の死後に大挙して南に侵攻して晋は4代目にして壊滅しました。
以降、中華の北半分では五胡といわれる5つの異民族が16の国々を立てては滅ぶ時代、五胡十六国時代をへて北朝と言われる歴代王朝が立ち、南半分では晋の生き残りがたてた東晋とその後継国家たちの南朝がたち、長く南北朝時代が続きました。
結局、聖徳太子で有名な隋が天下を統一するまで300年(黄巾からだと400年)分裂の時代が続きます。