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街道では盗賊や追い剥ぎが出没する (江戸時代前期は戦国の気風が残り、中期は経済格差の広がりが、後期は世情の不安から) 江戸ですら町奉行では圧倒的な人手不足と事なかれ主義で、まともな治安維持は出来ず、町方役人の個人的手下である岡っ引きに現場を担当させる しかしこの岡っ引きはヤクザ者や元犯罪者、ゴロツキの類なので、恐喝やゆすり、たかりは当たり前 幕末期の記録では町方役人は見なり格好ばかりを気にするだけで、治安維持など二の次という有様だったとも 町民や村民は重大犯罪以外は自治に委ねられるが、これも事なかれ主義と犯罪の隠蔽 あとは自分たちのコミュニティさえ問題なければ、あとは知らぬ存ぜぬ だからややこしい事が起きたら役人ではなく、町の親分…つまりはやくざ組織に解決を委ねるってパターン 江戸ですら郊外に出ると盗賊、追い剥ぎは普通に出てくる 江戸の裏長屋なんて実態はスラム街だから、感染症によるパンデミックが頻発している シーボルトの記録では、江戸は僅かな富裕層が極めて贅沢に暮らしているが、貧困層の生活は極めて悲惨で、こんなに格差の激しい国は見たことがないと記してる 火事が多発するでの火事に便乗して盗賊が頻発 だから火付盗賊改方なんて特殊部隊が必要になった 江戸ですらこんな状態 あと証拠よりも自白重視で、なおかつ警察と裁判所が一体という司法組織なので、拷問による自白の強要は当たり前 (建前上、拷問という定義を狭くしているだけで、実際は暴力だけでなく、脅迫、精神的苦痛での自白強要は当たり前) 冤罪も多かったでしょうね 農村部では飢饉では嬰児殺しは黙認されている 神隠しとして処理されているだけで、子供の誘拐であったり、あるいは口減らしに捨て子、あるいは人身売買は普通に行われている 当然に身分制の社会だから、弱者に泣き寝入りを強いるのは当たり前 武士や富裕層でも社会保障もないから火事や天災などで被災したり、破産や失業したら社会復帰なんて絶望的 幕末期の来日した外国人の記録では、街道や寺社門前では乞食が多くいて、道行く人に物乞いをしたり、婚礼や葬式があるとその家に列をなして行って、物乞いしていたなんてありふれた光景だと こういう社会ですよ 平成の江戸ブームでまるで江戸時代は平和で薔薇色の世の中かのように過剰な美化がありました、が、もちろん無法地帯では無いし戦国乱世の時代に比べたら安定はしてましたが、現代よりも治安が良かったかのように考えるのは、あまりにも無邪気だってことですよ
質問者からのお礼コメント
長文ありがとうございますm(_ _)m
お礼日時:1/29 19:06