プロレスは演技かという質問の多くの人は「演技」と答えるでしょう。
あれは演技とは違いますね。
まあ痛くないのに痛がったりする演技はあると思うけど、それを言ったらボクシングやMMAで効いていないのに効いているフリをして相手に隙を作ったりわざと攻め込ませて隙を作ることもありますので、それも演技と言います。
プロレスの試合はいかに派手にやって観客を盛り上げるかが重要です。
ボクシングのようにどんな怪我になっても相手にパンチを叩きこんだり、MMAのように相手が骨折しようが血まみれになろうが殴り続けるものとは違います。
相手選手に大怪我を与えてまで勝ちにいくものではありません。
「それって格闘技?」と言われると思いますが、相手に大怪我をさせずに観客を盛り上げ戦うのがプロレスです。
普通100kgを超える時には200kg近い大男を投げたり出来ません。
そんな大男同士が体を駆使してぶつかり時には3m近いところからダイブしてそれを受けたりと「演技」で済まないです。
相手に大怪我をさせない、技をかけられても大怪我をしないように体を鍛えるのがプロレスラーですね。
試合を盛り上げるために予定調和で敢えて相手の技を受けるのもパターン化している一連の流れで観客を盛り上げるのもその一環です。
椅子で殴られるときに下手に避けないのは大怪我をしない為です。
振り上げる方は絶対に大怪我を試合用に殴ってきます。
それを下手に避けて目に入れば失明したり、変な形で避けれしまえば骨折など大怪我に繋がるからです。
技も同様です。
投げられている時に下手に避けようとすれば双方体勢を崩してそれぞれが骨折したり、最悪の場合首から落ちて受け身を取り損ない命を失うことになります。
なのでプロレスは演技ではなく、予定調和を組み込みながら観客を盛り上げる格闘エンターテイメントって独自のジャンルになります。