ベストアンサー
そうですね 一般的に世界システム論で見られますが 一般的な解釈としては今の先進国病、つまり発展の結果高賃金体制になってしまいオランダの製品やサービスが価格競争力を失ったと言うものです が、また別の意見もあります つまり「軍事力が弱かった」と言うものです 当時の海運は極めて危険でした 商船といえど戦争や海賊から自衛が強く求められます しかし海兵や大砲を乗せることは同時にコスト高を意味します なので強大な海軍に守られた英国船に比べオランダ船はコストパフォーマンスが悪化していったといわれます 裏を返すとこれは当時の英国の説明ともなります 意外かもしれませんが当時の英国は超重税大国です 同時期のフランス人の2倍は税を払っていたともされ、しかもその大半は軍備と戦時債務の支払いに使われていました つまり我々の常識「税は軽い方がいい、軍事費は少ない方がいい」から真っ向からぶつかります これを財政軍事国家論と言います オランダは都市国家連合体という性格があります つまり地方分権的で、平時では軍事力は必ずしも強大ではありません なのでオランダの船舶は自衛が求められ、それがコスト高につながったと言うものです 似たような話はあります 例えば勝手世界最強と呼ばれたアメリカ自動車産業 日本車に負けた理由が福祉と言われます アメリカは福祉は脆弱であることは知られていますよね? なのでアメリカの自動車産業は強大な労働組合もあり高賃金かつ手厚い企業年金、医療サービスが有名でした これらはレガシーコストとかいいます 当然それらは自動車代金に上乗せされ、日本社に比べて割高となってしまったわけです
1人がナイス!しています