地震を防げない理由の根本は、地震のエネルギーが自動的に溜まってしまうことです。
プレートの移動でエネルギーがたまり、ある時に耐えられなくなってプレートが激しく動きます。この時に溜まったエネルギーの放出として地震が起こります。
エネルギーが貯まるのを止めることはできません。プレートの移動なんて止められないからです。
溜まったエネルギーは放出しない限り勝手に消えることはありません。つまり地震が起こらない限りエネルギーは溜まって増え続けます。
例えば、原子爆弾でプレートを吹っ飛ばしたからと言って、プレートもエネルギーも消滅しません。単にプレートの一部が砕けるだけで、地面が移動しているという事実は残ります。
当然エネルギーも蓄えられたままで、もし原爆を爆発させた衝撃でエネルギーが放出されれば地震が発生するでしょう。
これはいわば爆弾と同じです。倉庫の中に大量の爆弾があることがわかっていて、しかも徐々に爆弾が供給されて増えていることもわかっています。
ある時に爆弾が崩れた衝撃で大爆発を起こすこともわかっています。
この問題は、倉庫を爆破しても解決しないですよね?
結局、溜まったエネルギーを放出しないわけにはいかないのですが、放出は地震の発生を意味するわけで、避けようがないのです。