ピーター・ベイリッシュことリトルフィンガーは丁稚奉公先の娘さんだったキャトリンを愛してたんですが、キャトリンはネッド・スタークの兄貴（後に狂王に殺される）に嫁ぐのが決まっていて、ピーターは（おそらく生まれて初めて）身分階級に挑戦しますが・・・ ボコボコにされて辛うじてキャトリンの命乞いで助かった恥辱的過去があります。 そしてそもそもピーターの生まれは極貧領主（フィンガーズ岬）で、周辺貴族からは笑いものにされ（だから身体的小柄と領土が小さいのをかけてリトルフィンガーと呼ばれる）歴史の浅い新興貴族であり古くからの七王国貴族に屈折した思いがあるんです。 そこが彼の原点、つまり行動原理のベースです。 そしてベイリッシュ家はなんだかんだでもう彼以外に「家族」がいません。 ピーターが最後のベイリッシュです。 ベイリッシュは少年の純粋さと策士の狡猾と冷酷が絡み合っている複雑な人物。 途中まではキャトリンを手に入れるためにネッドを陥れてスターク家を滅ぼそうと個人的な復讐心から行動をしていたようですが、思ったより情勢はダイナミックに動いた（ネッド・スタークの追放で終わるはずが大規模内戦に発展）ようでキャトリン亡き後は七王国玉座が目標のようでしたね。 ベイリッシュは結局、王侯貴族（パワー）全てに憎しみを持っているんだと思います。 幼少から青年期にかけての経験が、ベイリッシュの屈折した権勢欲の原点ではないでしょうか。