二度の世界大戦では、敗戦国に賠償金を負担させることが新たな戦争を生むとして、減免されてしまいましたが、今回はその論理は通用しないでしょう。ロシアが負けた場合、請求される賠償金が何百兆円相当になるか知りませんが、ウクライナは請求できるありとあらゆる名目で請求をするでしょう。人命は地球より重い価値を持つそうですから、実際は上限など無いのと同じです。 ただ、ロシアが素直に応じるとは全く思えませんし、取り立てるためのロシア本土を武力で蹂躙することも現実的ではありません。まずは世界各国で凍結されているロシアの外貨資産を、全てウクライナ名義に変更することからでしょうね。次いでロシア国外にいるロシア船籍の貨物船とその積荷を全て接収するなどで、ロシア国外での強制的な「徴収」をすることになるでしょうか。ロシアから原油を平気で買っているインドや中国も「協力者」として請求先になったり、それらの国の外貨の凍結も検討されるでしょう。 仮に今後、ウクライナ全土が失陥しても、亡命政府が存続し、ゲリラ戦が続くので、アフガンみたいな状況になり、疲弊したロシアが撤退するしかなくなるでしょう。