金額に関係なしで話をすると、TERNの折りたたみ自転車は、MAX RIDER WEIGHT(最大乗員重量)105 kg。最も安価なモデルのLink A7のMAX LOAD WEIGHT(最大負荷重量・乗員重量と荷物重量)も105kg。
カタログで適正重量とか許容重量とかあるけど、これらはいわば「静止した荷重で、これくらいの重量を想定して設計しました」という数値なんだよね。
で、設計するとき、計算上、その数倍の荷重がかかったとき壊れるものとして設計をするんだ。
そのため許容重量<設計上、実際に壊れる重量となり、許容重量を少し上回った程度では、すぐに壊れたりしないんだ。
設計上、想定した許容重量に対して、実際に壊れるであろう重量がどれくらいの大きさかという比率を安全率というんだ。そのため、安全率は必ず1を超えていることは当然だけど、古典的な安全率の考え方でも、素材が鋼のものであれば、静荷重で3、アルミなどの軽金属では5として設計がされていたんだな。まあ、現在では、古典的な安全率ではなく、統計を用いて、求められる安全率を導き、それに従って設計がされるけど、それでも許容重量を多少超えての荷重であっても、すぐに壊れたりしないんだ。
他の回答者の回答で、自転車の適正体重が75kgだけど、乗っている人と荷物で100キロでも壊れないっていうのは、そのためなんだな。
ただすぐに壊れないってだけで、体重などの荷重が大きいってことは、中長期的に見た場合、体重軽い人に比べれば、自転車の耐久性の低下が速く、寿命が短くなる。特に自転車と乗っている人の重量を支えるスポークやハブ、ホイールの寿命はかなり早くなる。
で、元々、小径車の折りたたみ自転車の耐久性は低いところに、安価な自転車はこのあたりの部品の品質が落ちるものを使っていることが多いから、故障が多発し、比較的短期間で手放してしまう人も多いんだな。そのため、安いにも程があるってことを考慮して、自転車を買った方がいいよ。