ベストアンサー
大まかに言えば、御所解き文様で差し支えないように感じます。 御所解き文様には明確な定義がなくて、古典的な風景模様に、家屋、橋、花卉を添えたものを御所解き文様というのですが、一説には明治以降に呉服商がつけた名称で、風景文における一種のゴミ箱分類群のような裾野の広いものです。 画像の小紋の文様は、他にもいろいろな文様を組み合わせています。 二階建ての建物の手前に山、雲があるので、と山水楼閣文と呼ぶこともできると思います。 橋と川と杜若は伊勢物語から取られた八ツ橋文様ですし、中央には菊籬に源氏車の文様が見られます。 風景文としては珍しく人物も描かれて、物語絵を表現しているのかもしれません。 でもまあ、これらを引っくるめて御所解き文としても間違いではないと思います。
ちなみに御所解きという名称は、御所車や屋敷が描かれているからではなくて、明治時代に、武士・町人文化から派生した東京の江戸褄に対して、京風・公家風というような意味であるという説が有力です。 ですから、京や加賀の本友禅で描かれることの多い模様です。
質問者からのお礼コメント
色々てんこ盛りな柄なんですね。どうもありがとうございました。
お礼日時:5/22 22:03