>15年くらい前から
>日米豪印の関係強化の流れを太平洋地域では進めている
>と思うんですけど、これはなぜでしょうか?
第一次安倍政権の頃から、日本の独自外交として進めていました。
世界各地で、テロなどが海にまで横行し、
海賊なども多く現れ始めたことから始まっています。
>「日米安保」がありますが、
>たんなる2国間だけでなく複数国家と関係を結ぶということは、
>すなわち戦争を念頭に置いた時にやること
>というのが近代史の定説ですよね?
それは、ワルシャワ条約機構を結成した当時、
西側との最前線となる東ドイツとソ連との連絡を密にすることで、
来るべき西ドイツとの闘いに備える、など、
ソ連がよく言っていた言説です。
日本の左派が
「同盟をすると、戦争に巻き込まれる。戦争のリスクが高まる」
と仰るのも、この言説が元です。
とはいえ英米は、複数国家間に跨る関係を結ぶことは、
戦争のリスクが下がると考えます。
NATOが、ワルシャワ条約機構が崩壊した後も、続けていたのも、
同盟があることで「戦争確率を下げられる」
と考えるからです。
ここは、英米とロシアとで、採用している定説が違うので、
何とも言えません。
>なにか脅威となることがあるのでしょうか?
チャイナの「一帯一路」構想が脅威と捉えられています。
「一帯一路」は、
既存の「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」と相反しますので、
日米豪印が対抗することを明確にしてきました。