家庭菜園用のメロンの品種の多くは親蔓を摘心し、子蔓3-4本で栽培しますが、子蔓を複数本伸ばすと何故か子蔓には雌花が咲きません。このまま栽培を続けると孫蔓に雌花が咲きます。孫蔓に着果させるというより、自動的に孫蔓に着果します。
しかし、子蔓に着果させる仕立て方もあります。温室で栽培される高級メロン等は親蔓一本仕立て(一果採り)で栽培されています。この仕立て方は親蔓の第13〜15節あたりから出る子蔓の第1節に着果させてます。
メロンだから孫蔓に着果させるというより、仕立て方で着果しやすい位置が変わってきます。人の都合ですね。
スイカの仕立て方は子蔓4本仕立てが一般的で、子蔓に着果させますが、親蔓を摘心せずに伸ばせば親蔓にも雌花が咲き、着果します。ただ、親蔓を摘心した方が、蔓の長さが揃うので栽培しやすいです。
また、子蔓の着果に失敗したり、子蔓の先端が折れてしまった時などは、孫蔓に着果させたりもします。スイカは子蔓にしか着果しないわけではなく、親蔓、子蔓、孫蔓のどこにでも雌花が咲きます。
やはり人の都合で収穫量や品質を安定させるために、仕立て方が存在し、子蔓に着果させるのが最も良いということだと思います。