夏目漱石の『こころ』を面白いと感じたのであれば、漱石の全作品をすすめます(具体的には下のリンク先を参照してください)。 参考までに、私の夏目漱石との出会いについて少し書いておきます。 中学1年のとき見たテレビドラマ『坊っちゃん』がわくわくする面白さだったので、小説を読んでみると、これが恐ろしく面白い。リズミカルな文体が大好きになり、何度も読み返しました。 中3のクリスマスに母が『こころ』をプレゼントしてくれました。『坊っちゃん』とは全く違ったタイプの、暗い感じの謎めいた作品でしたが、そこがかえって魅力的で夢中になり、一気に読了。 そして、漱石の小説を全部読もうと思い、長篇と中篇は中3～高1にかけて、すべて読みました。『草枕』だけは語彙が難しくて大変でしたが、大学生になって再読すると大好きになりました。 リンク先で夏目漱石のいろいろな作品を紹介しました。よかったら参照してください。 https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14227785499?fr=and_other 芥川龍之介、中島敦、安部公房、三島由紀夫、石川淳、辻邦生、丸山健二、カフカ、ブッツァーティ、カミュ、モーム、エミリ・ブロンテ、ポー、シェイクスピア、ドストエフスキーなどの作品もすすめます。リンク先では、これらの作家の作品をコメントを添えて紹介しました。 https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10258541425?fr=and_other 古今東西の名作文学をもっと紹介します(リンク先を参照)。 日本文学──近代の小説を紹介。 https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12234873217?fr=and_other 海外文学──小説を中心に紹介。名作文学ガイドも紹介。 https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12157852282?fr=and_other 文学案内の本を3冊挙げておきます。 ◆堀啓子『日本近代文学入門─12人の文豪と名作の真実』(中公新書) この本はとても面白い！ 三遊亭円朝、二葉亭四迷、樋口一葉、田辺花圃、尾崎紅葉、泉鏡花、夏目漱石、黒岩涙香、田山花袋、森鷗外、菊池寛、芥川龍之介──この12人の作家の作品が無性に読みたくなるはず。 ◆サマセット・モーム 『読書案内─世界文学』(岩波文庫) 薄い本。簡にして要をえた世界文学の手引き。イギリス文学、ヨーロッパ文学、アメリカ文学の3章。面白い作品を選んで紹介してくれているのが嬉しい。 ◆山口仲美『日本語の古典』(岩波新書) 「古事記」「うつほ物語」「枕草子」「源氏物語」「大鏡」「平家物語」「徒然草」「おくのほそ道」「雨月物語」などの名作30を取り上げ、それぞれの魅力をフレンドリーな語り口で伝えた本。