【1】Y結線の抵抗を求める場合、Y結線の線間電圧を相電圧に変換します。 Y結線の線間電圧をVL,相電圧をVaとしますと 両者の間には、VL=√3Vaの関係があります。 また、線電流ILは、相電流Iaと同じ値になります。 抵抗Rは相毎に接続されていますから、 相電圧Vaを相電流Iaで割れば計算できます。 VLが200√3[V]ですから、相電圧Vaは Va=VL/√3=200√3/√3=200[V] Rは, R=Va/Ia=200/20=10[Ω] 【2】Δ結線に変更した抵抗に流れる相電流をIadとしますと、 抵抗一個の両端に相電圧がかかります。 ここで、Δ結線の場合、線間電圧VLと相電圧Vaは同じ値なので VL=Va=200√3[V] 相電流Iadは Iad=200√3/10=20√3[A] 次に、Δ結線の線電流ILdは、隣の相電流Iadとのベクトル和 になりますから、相電流の√3倍に なります。 ですから、 ILd=√3Iad=√3×20√3=20×3=60[A] Y結線での三相消費電力PRは P=I^2×Rを利用し 一相の電力P1がP1=20^2×10=4000[W] 三相では、3倍のPR=4000×3=12000=12[KW] Δ結線での三相消費電力PRは P=I^2×Rを利用し 一相の電力P1がP1=(20√3^2)×10=12000[W] 三相では、3倍のPR=12000×3=36000=36[KW]