チェーホフ作の『少年たち』のあらすじを教えてください。
チェーホフ作の『少年たち』のあらすじを教えてください。
ベストアンサー
子供向けのお話で、トルストイが好んで子供たちに朗読した作品の一つです。 少年ヴォロージャは、友達のチェチェヴィーツインを連れて、半年振りに家族の待つ自宅に帰ってきた(二人は寄宿学校に入っていると思われる…私の想像、本文に明記はありません)。 家族は大喜びで二人を迎え入れる。 クリマスを間近に控えて、ヴォロージャの三人の妹と父親は、ツリーの飾り付けでワイワイ明るく盛り上がっている。 そんな中、陽気でおしゃべりなはずのヴォロージャは口数少なく、時折り考え込む風で、チェチェヴィーツインの方は暗く、それこそ考え込んでばかりいる。 そして、二人でボソボソと何やら怪しげな会話を交わしている。 その二人の会話を盗み聞きしたヴォロージャの上二人の妹が、少年たちの悪巧みを知ってしまうが、金や象牙を少年たちが持って帰ると聞いて、親には内緒にしようと決める。 彼らは、二人でロシアを横断して、カムチャッカからベーリング海峡を渡り、希望の新天地アメリカに旅することを計画していたのだ。 一つ年上のチェチェヴィーツインが主導権を握り、いよいよ家を出ようという時に、ヴォロージャの決心が揺らぐ。自分がいなくなると母が可哀想だと言って泣くのだ。 チェチェヴィーツィンは、ヴォローヂャを説きふせるために、アメリカをほめたたえたり、虎のまねをしてほえたり、汽船の話をしたり、ののしったり、象牙はむろん、ライオンや虎の毛皮もみんなヴォローヂャにあげると約束したりした。 そして、クリスマスの前日早朝、遂に二人は決行する。 昼食時に二人がいないことに気付いた家族は大騒ぎで、巡査にも届けて村中を探し回る。 翌日、二人の少年は、町中で火薬の入手先を尋ね回っていたところを、宿屋で捕まり、連れ帰られてくる。 ヴォロージャの父親がチェチェヴィーツインに激怒するが、チェチェヴィーツインは自慢気だった。 やがて、連絡を受けたチェチェヴィーツインの母親が彼を引き取りに来る。 チェチェヴィーツィンは、帰るとき、荒々しく威張りくさった顔をしていた。 三人の少女たちと別れるときにも、一言も口をきかなかった。ただ、一番上の妹の手帳を取って、記念に名前を書いた。 「僕はね、降参しない土じんの酋長」と、かつて言った時と同じ名前。 『モンチゴモ・ヤストレビヌィ・コゴッチ』と。 以上。 青空文庫で、10分もあれば読めますから、ぜひどうぞ。
質問者からのお礼コメント
とてもわかりやすいです! ありがとうございます! 読んでみます!
お礼日時:7/5 13:46