求人要項を見ると、エントリーの条件を
「大卒」としている企業は多いですが
「専門卒」「高卒」も受け付けている企業もあります。
専門卒であれば、専門卒を受け付けている企業へ
就職活動する流れとなります。
学歴は、主に新卒での就活時に最も影響します。
中途採用の場合は、経歴重視となるので
実力の裏付けがあれば、専門卒でも美大卒でも
実務経験上での実際の能力が審査されます。
デザイン業界は「学歴は関係ない!」「実力勝負!」
ということを聞いたことがあるかもしれませんが
それは、半分本当で半分嘘です。
新卒での就活で、それなりの企業で
学歴が不問なケースは、現実的にまずありません。
ですが、就職してしまえば、
『同じくらいのステージ内であれば』、
仮に著名美大を首席で卒業した人であろうとも
例えば、制作能力は高くても
メンタルが弱くて欠勤が多かったりすればダメだし
高卒の人でも、コミュ力やプレゼン力が高かったりすれば
評価はされるでしょう。
学歴評価に下剋上はないですが、
実務現場の能力では、下剋上は起こるのです。
ただ、SDジャケットなどのデザインは
たいていは大手広告代理店が手がけます。
ヒエラルキーのステージを上げないと
そういう仕事に巡り合えませんので、
まず、そこに入り込まないといけない前提となります。
であれば、専門卒だと新卒就活では厳しくなります。
適材適所という言葉がありますが、
自分の現実的な限界はあると思いますので
その上で、最大限に高い目標を置くのが良いと思います。
例えば、いくら根性があっても努力しても
誰でも100mを12秒以下で走れるようになるわけではありません。
頑張ってもなんとかならないことがあることを理解し、
しっかり調べて対応した上で、
夢を持つことが良いのではないかと思います。