私は中絶することを前提で1子、二子ともに受けました。二子は妊娠期間中です。
両方とも陰性だったので取り越し苦労で終わりました。
ただ、障害がある場合も今は国からの支援が手厚く、両親が他界し障害児が独り身になった場合もそこまで金銭的な心配なく施設などに入り最後を迎えることができるようです。それは、我が子の陰性がわかった後に知ったのですが、そうであるのであれば、産んでも良いのかもしれないと考えてはいます。
産むという選択をする場合も私は出生前診断を受けたと思います。子の障害について詳しく知り、受け入れる準備が物理的にも精神的にも可能になるからです。特に男性は子供が生まれても本当の意味で父親になるのは障害を持ってない子に対してですら我が子を見て少し時間が経ってからのような気がします。産まれる前から障害を持っていることやサポートしてほしいことを明確に伝えこんでおくことで、夫自身にも覚悟を決めてもらうことができるのではないかと思います。
ただ、これはあくまで慎重派の我が家の場合です。日本で中絶を考えない状態で出生前診断を受ける方は非常に少ないのではないかと思っています。また、出生前診断について知らない妊婦さんも一定数いると思います。
その場合、なんの心構えもない状態で子供が生まれる瞬間を迎えることになります。我が子が障害を持って生まれるかもと夢にも思わない状態で、人生で一番たいへんと言っても過言ではないお産を終えた瞬間、助産師さんや医師から「おめでとう」の声が聞こえてこない。少し時間が経ったあとに、異常があるかもしれないと報告がある。産後のメンタルには酷だと思います。
出生前診断はアメリカやスウェーデン、オランダ、オーストラリアなどでは保険適応だったり検査価格が日本に比べて安かったりと殆どの方が受けるかなり一般的な検査になります。
日本では出生前診断=中絶という世論が強く、出生前診断を受けることを知り合いに伝えることすら憚られるような状態です。私は今後も一般的になることは難しいと思っています。
思っていますが、もっと多くの方が、自分で知り、考え決定できるように検査が保険適応になり、身近になることを祈っています。
脱線しましたが、少しでも参考になれば幸いです。