風流にも風情にも幾つかの意味があるので、同じ場合も違う場合もあります。
例えば「風流な庭」と「風情がある庭」は、同じ意味です・
☆大辞泉
ふうりゅう【風流】
(1)上品な趣があること。みやびやかなこと。また、そのさま。風雅。
「―な庭」
ふぜい【風情】
(1)❝風流❞・風雅の趣・味わい。情緒。「―のある庭」
明らかな違いが有るのは下記です。
☆大辞泉
ふうりゅう【風流】
(2)世俗から離れて、詩歌・書画など趣味の道に遊ぶこと。「―を解する」
上記の意味は「風情」にはありません。
❝風情は物のそばにある事柄、風流は人のそばにある事柄❞というのは、このことをさしているのかもしれませんが、種々ある意味の中の一つであり、全体としては、そんなことはありません。
☆大辞泉
ふう‐りゅう【風流】‐リウ
[名・形動]
(1)上品な趣があること。みやびやかなこと。また、そのさま。風雅。
「―な庭」
(2)世俗から離れて、詩歌・書画など趣味の道に遊ぶこと。「―を解する」
(3)「ふりゅう(風流)(2)」に同じ。〈日葡〉
(4)美しく飾ること。数奇(すき)をこらすこと。また、そのさま。「御前に―の島形を居(すゑ)られたり」〈太平記・二四〉
(5)「風流韻事」の略.「―のはじめや奥の田植歌」〈奥の細道〉
(6)先人ののこしたよい流儀。遺風。「倭歌の―、代々にあらたまり」
ふ‐ぜい【風情】
[一][名]
(1)風流・風雅の趣・味わい。情緒。「―のある庭」
(2)けはい。ようす。ありさま。「どことなく哀れな―」
(3)能楽で、所作。しぐさ。
(4)身だしなみ。「人の―とて朝毎に髪結はするも」〈浮・一代男・三〉