サックス三重奏のハンディキャップは、まず「曲が少ない」。カルテットなら有名な曲が沢山ありますが、トリオの作品となると邦人作品が中心で選択肢が少ない。次に「音の数が少ない」。カルテットだと、３本の楽器が和声を作って、もう１本がメロディーを吹けるけど、トリオだと旋律楽器のほかは常に２本だから、和声的にどうしても足りない。そういった積み重ねが、差を生んでしまうのだろうと思います。 もちろん、トリオであっても良い演奏をすれば評価してもらえます。気を付けることは、まずは「自分たちの実力に見合って、かつコンクールに向いた曲を見つけること」、そして、それを丁寧に仕上げることですね。楽器の数が少ない程、個々の音色や技術がしっかりしていないと粗が目立ってしまいます。