ある程度大きな穴でもある程度の自然治癒傾向により鼓膜の穴はふさがる傾向になります。パッチはその促進と考えてください。パッチは恐らく水分に浸した状態で鼓膜面にそっと乗せてあるだけなので、簡単に外れます。鼻カミが一番やばいですね。外れたとしても御本人のせいではないです。そういうものです。よくずれます。以下飛行機に乗る際のお話です。
ⅰ)しっかりパッチが効いて(穴が塞がって)いるなら、中耳(鼓膜の奥)と外の気圧差が生じるので、唾を飲み込んで圧を調整するのが普通です。逆にそれができなければ、航空性中耳炎を引き起こします。唾を飲み込んでも耳づばりが改善しない場合、耳抜きを行います。御存知と思いますが、口を閉じて鼻から思い切り息を吹き出す際に鼻つまみをして、鼻から耳(鼓膜奥)に空気を送る方法です。しかし、これが最もパッチを吹き飛ばす原因になると思います。パッチが外れたら穴が露出し、耳抜き後に余計聞こえなくなったと自覚されると思います。
ⅱ)パッチが効いていない=動いて鼓膜の穴が見えている状況 ならば、受傷した側の耳については気圧差が生じません(穴があいて鼓膜の奥と外気が交通しているから)。それでも、受傷していない方の耳は耳詰まりになります。この時耳抜きしても構わないかもですが、小さくなりかけていた穴が少し開くかも知れません。
ⅲ)耳栓は耳抜きをできない方、鼻がずるずるだけど飛行機によく乗るかたなどは適応かも知れません。ただ、音が遮断されることによる弊害もあります。もともと鼻炎もちや慢性中耳炎既往の方でなければ、唾を飲むだけでちゃんと圧調整できると思うので、個人的には耳栓要らないかなと感じました。
以上です。ややこしかったですかね。。。