回答(1件)
◌ ファンダメンタルかテクニカルか (付録) 何倍も取る戦略とはいかにも相場のロマンを感じさせるが、結論的に言って、それは前時代の遺物であり、時代錯誤以外の何ものでもない。そういう戦略は経済の成長期にあり得る戦略であって、現在のような成熟した低迷期に考えるべき戦略ではない。 百歩譲って、中にはそういう銘柄もいくつかあるにしても、その道程は山あり谷ありで、それを持ちこたえなければならないが、下手に持ちこたえていたら奈落の底に真っ逆さまということにもなりかねない。それより、機に乗じて、2割3割、時には5割取ったほうが実入りは大きい。 ファンダメンタルを研究して何倍も取るには、よほど市場の虚をつく必要がある。それには企業の財務内容や業務内容を精査し、日本経済の先行きを占う必要があるが、それこそまさにプロの仕事である。会社訪問をしたり社長面談をしたりもしなければならないが、それはテンプルトンやバフェット、リンチの領分であって、われわれ一般投資家が踏み入るべき領域ではない。われわれがそれをやっても、まさに待ち伏せ作戦ならぬ、待ちぼうけ作戦に終わるのが落ちである。 マツタケを採れば1本3000円で売れるが、誰でも自由に入れる開放された山(市場)ではマツタケなどめったに採れるものではない。それより、あの山この山と、いろいろな雑キノコをまめに採って1パック500円で売ったほうが商売として旨味がある。
NEW! この回答はいかがでしたか? リアクションしてみよう