もともと最終ラインを高くコンパクトにして戦っていましたが、W杯が近づいた段階で守備強化で最終ラインを下げました。 その結果、最終ラインとボランチの間があいて親善試合でそこをいいように使われました。そのあいたスペースを阿部をアンカーに据えることで埋めました。 阿部のアンカーは守備強化策です。 岡田監督は98年W杯のときもW杯本大会のために4バックから3バックに切り替える守備強化策をしており、アジアでの戦い方のままではW杯は難しいという意識があったと思います。 中村俊輔についてはコンディションを崩していました。 岡崎はW杯アジア予選終盤では活躍したものの、その後は絶対的ストライカーというほどの結果は残せておらず。 一方、本田が調子を上げており、本田をワントップに据えるという一種の賭けに出ました。それが大会直前の強化試合で一定の成功を収め、そのまま本大会に臨むことになりました。 その影響で、中村俊輔と岡崎が先発から外れました。 GKについては、岡田監督は日本が勝つにはGKのスーパーセーブが必要になってくると話していました。 川島は当時絶好調でしたので、川島の勢いに賭けることとなりました。 楢崎は高地順応に失敗してコンディションを乱していたという話もありますが、コンディションは特に悪くしていなかったという話もあります。 どちらにせよ、川島が絶好調であったことが起用の要因です。