あります。 というか日本人口と同規模の国民がいわゆる生活扶助(すべての制度含めて)を受給している国です。 日本では中国の都心部しか報道されませんが、中国の人口の大半は農村人口です。 彼らは経済的に発展した都市部人口とは違い、いわゆる途上国と変わらない生活水準及び賃金で働いています。 中国は資本主義の概念を受け入れるにあたって、常に一つの問題を議論し続けていました。 それは「社会の平等」です。 経済的に発展する余地のある工業都市と異なり、従来の産業モデルで働くことを余儀なくされる農村都市は賃金が上がらず生活水準もそのままです。 しかし共産党の理念とは裏腹に、経済的に豊かになって中国では日本など先進国と同様に社会福祉を恥だと考える人々が増え始めています。 特に中国の生活保護システムは日本のような一律型ではなく、アメリカのような地域政府の経済力に依存しています。 つまり裕福な都心部の貧困層は多くの生活保護をもらえて、貧しい農村部はその地域に見合う保護費用しかもらえないという問題が起きています。 日本でもスティグマによる、差別と偏見で生活保護を受けるべき人々が受けられないという問題は露呈していますが、中国の社会福祉システムは人口に比例して凄まじいほどの問題を抱えています。 とはいえ、共産主義の理念(平等)に沿った社会福祉システムが構築されている事については一定の評価を得ています。その平等が全く持って不完全な平等なのも事実ですが。