いや、ロシアの急所を掴んでいるのは意外にも日本、それも日本の民間企業なのです。
うちの会社にはロシア人もキルギス人もいて、中央アジアとの貿易をしていますが、さあ、どう転ぶか・・・と観ています。中央アジアに波及する恐れが出たら、直ちに私たちは中央アジアから「全面撤退」です。日本の最先端技術や製品は、中央アジアを抜け道としてロシアに流すことができますから、私たちも日本政府から疑われて、ろくでもないことになりかねないですから。
真面目にロシア国民は、日本のことを現在も「米国軍政植民地」と思っている人が多いのです。中央アジアなどの、いわゆる旧ソ連諸国でも同じです。
事実、「ロシア人」って、Instagramなどで「日本人叩き」をめちゃくちゃにしてくるのですが、「民族差別は止めなさい」と注意すると、「表現の自由の侵害だ!私は訴える!」ときて、「どこに何を訴えるのですか?」と聞き返したら、「お前を探し出して米国裁判所に訴える!」ときます・・・
ソ連時代とは異なり、ロシアはもう、国民の平均の教育レベルの低い国になっており、一部の賢い人は賢いが、そうでない大多数は手が付けられないレベルです。そうでない大多数は日本人にもわかる幼稚なロシア語しか使えないですし・・・識字率も8割くらいにまで落ちているんじゃないかな・・・
ロシア政府はこういう人たちを騙してウクライナに送らなきゃならないわけです。兵員確保のために日本を「米国軍政植民地」として、ロシア国民にプロパガンダする必要があるってわけです。つまり別に相手は日本である必要もないため、ウクライナ側についている各国のことをテキトーに悪者にしてプロパガンダしています。日本の私たちが正面から観て、言わば高尚なレベルで議論をすると、滑ってしまいます。
「対ドイツ戦」=「大祖国戦争」も、ロシアにとっては国民に隠しておかなければならないことがたくさんあります。当初、ソ連はナチス・ドイツと密かに同盟関係、ファシズムに加担して共にユダヤ人迫害をしたこと(このために日本の大使が日本のビザを不眠不休で発給したり、当時の満州で日本軍人がユダヤ人避難民の満州国通過を認めるために奔走したりということが起こりました。)、ポーランドでのソ連兵によるポーランド人の大量虐殺などなど、ロシア国民に広く知られたらとんでもないことになる事実がたくさんあります。
ロシアと日本との間にはソ連との間で「戦争状態の終結」の締結がされて「休戦」、その後、2020年の「第2次大戦終結の日」のロシアの宣言で「終戦」となっていたわけですが、「主権在民」の現在の日本と、当時の大日本帝国との区別がされていなかった。これではまだ、日ソ戦が完全に終わったとは言えない。ロシアにつけ込まれる可能性があったわけです。
今回「軍国主義日本に対する勝利」と入れるから、現在の日本国と当時の大日本帝国とが完全に切り離され、日ソ戦が終わるわけです。
つまり今後の日本の対露制裁強化を日ソ戦終結後の新たな日本側からの敵対行為と位置付け、親露かつ親日の旧ソ連諸国をロシア側に引き込もうとしているのか、これでロシア側から日ソ戦を終えたのだから、お前ら日本も対露制裁、ウクライナ支援を止めろと言ってくるのか、それとも・・・いくつか考えられるのです。