野党の責任も大きい。
自民党長期政権の下で汚職が多発、1990年代に入ると株価の下落が始まり、1991年には地価も下落してバブル崩壊となり、「政治は三流でも経済は一流」と自負していた経済も悪化してきたため、1993年に選挙による政権交代が行われて非自民連立政権が成立したが、連立政党間の対立により1年足らずで崩壊。非自民連立政権を離脱した社会党と新党さきがけは何を思ったのか自民党と連立を組んで村山富市内閣を組織、しかし、失われた30年間の最初の10年間である1990年代の流れを変えられず、2年弱で退陣、気が付けば自社さ連立政権は自民党主導の橋本龍太郎内閣となっていた。その橋本龍太郎内閣の下で景気はさらに悪化。他方、政権を奪還された非自民諸政党の再編が進み新進党が結成されたが、小沢一郎の政治手法に対する不満が党内で高まって新進党は結局解体していった。新進党とほぼ同時期に民主党も結成されたが、結成当初から“寄合世帯”を指摘されていた。自民党政権への不満が高まっていたが、その他政党の力量にも疑問符が付くような状況が続いた中で「自民党をぶっ壊す」などと堂々と言う小泉純一郎内閣が自民党の中から出現、しかし、小泉純一郎の退任と共に自民党は以前の状態に逆戻りしていった。そのため、小沢一郎のグループが合流した2003年以降“二大政党の一角”となっていった民主党への期待が高まり、2009年の選挙で民主党政権(民主党・国民新党・社民党連立政権)が成立、しかし、短命内閣が続いて景気も停滞したままという“1990年代の再現”をしただけに留まり、最後は党内対立を要因とした機能不全により民意が離れ、選挙で惨敗して崩壊。近年、立憲民主党・共産党・社民党などが共闘していたが、共闘ビラの内容を見ると鳩山の無様な退陣劇や「埋蔵金は見つかりませんでした」などの民主党政権に少なからずダメージを与えた事案の教訓が全く活かされておらず、自称リベラル・自称左派の保守政党 自民党に劣らない硬直性が浮き彫りになっているように思える。
自民党だけでなく、その他の政党のレベルも高くなかったよ。特に、社会党およびその後身の社民党、民主党とその流れを汲む立憲民主党、共産党などは有権者を消去法的自民党支持に誘導してきた自民党の共犯と言っても過言でないと思う。