近年、「人生100年時代」という言葉を耳にする機会が増えているのではないだろうか。
2016年に発行された「LIFE SHIFT」(リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット著)以降、急速に知名度を上げているフレーズである。
2017年9月には、政府も“人生100年時代を見据えた経済社会システムを創り上げるための政策のグランドデザインを検討する”会議として「人生100年時代構想会議」を設置している。
民間企業でも、例えば株式会社博報堂が「100年ライフデザイン」と題したプロジェクトを推進するなど、「人生100年時代」をテーマにした取り組みが活発化している。
行動観察の先駆者である株式会社オージス総研にお声がけいただいたのを機に、「人生100年時代」の未来像を描くべく、共同でワークショップを実施することとなった。
ワークショップを実施するにあたり、人生100年時代に寄せて特に個人が実は選びたかった生き方を選択しやすい社会の仕組みを見いだしたいとの思いから、テーマを成熟社会をハッピーに生きるには個人が備えるべきこと、社会が支えるべきことに設定した。