それはね、非常に難しい質問なんです。
たとえば、私に対して、初めて読むジャンルの、ん-、英米文学の著名な1作品について感想文を書け、と言っているようなものです。正直言います。そういう宿題については、私には書けません。絶対無理です。
ただ、音楽については、文学を含めた他の芸術作品と全く違うところがあります。それは耳が鑑賞の入り口であるところです。文学も絵画も彫刻も、目が鑑賞の入り口です。演劇でも、耳を使いますが目のほうがはるかに重要でしょう。
音楽だけは、耳こそが鑑賞の入り口です。そこに頼るしかありません。
なので、あなたがこれまで聴いてきた別の音楽と違うところを、必死になって比較して書いてみるしかありません。雰囲気だけでもいいです。楽器の音色だけでもいいと思います。
先生は、あなたが、これまでいろいろなクラシック音楽を聴き続けてきたような人であってはじめて書けるような感想文を期待していません。もし書いてきたら、誰に書かせたのか、と思うだけです。あなたは正直に、感じたことを書くしかありません。
100点の感想文は無理です。70点も無理でしょう。50点も無理ではないかと思います。40点くらいを目指せばよいです。
400字詰めの原稿用紙に1枚書け、というのなら、70%くらいの長さまでなんとか埋めてください。
学校の宿題、特に感想文について尋ねると、まず回答は来ませんよ。自力で解決してください。