私はその理系→研究職→エンジニア職と移っていきましたけど。
今は自分で全く違う仕事を起業してやっていますよ。
仕事を創るための仕事です。それに対して文句しか返ってこない。
やっぱりつまらないですよ。
理系出身で技術系の仕事に付くと上層部や上層部を握っている文系の
ホワイトカラーたちから「理系なんだから技術の事は全部出来て当たり前」
「理系なのにこんな事も知らないのか!」と言われまくりです。
私は化学屋ですが、商品を創ったり改善したりとなると、あらゆる分野の
知識と実務が必要です。プラントを構成する機械装置の機械設計、
その制御のための電気設計、そしてプラント建築のための建築設計、
プラントを監視制御するためのIOT系プログラミング、もちろん専門の
化学系も。
考案→実験→分析評価→報告評価→ミニプラント設計→自分でも一部製作
→評価分析→デモプラント設計→製作指示→評価分析→商品化決定
→設計基準書作成、設計数値の規定、建造規定、品質保管規定、運転規定など
でも大学では図面実習なんて任意授業でも無かった。
しかも化学の分析化学のさらに極々狭い分野の研究室を出ている。
研究所は皆横並びで競争なので誰も指導教育なんてしてくれない。
全て独学、そして初期は全部自分でやる(実験装置の製作も)、
規模が大きくなるほど今度はコミュが重要で他者を説得して指示しなきゃいけない。最新の知識情報を得る努力を怠ると技術者としての命は果てるとの危機感も強い。いつまでも勉強勉強の連続です。
実際の大手ユーザーは海外の大工場なので、
その原料ソースである商品工場も海外に建設となる。
その建設現場に赴任となるが、
言葉が解らない(非英語圏)食が合わない
危ない汚い赴任費安い(円高ドル建て物価易い国だからと)
現地で雇った作業員はなまけてばかりで働かない
毎日ベンダーミーティングばかり調整調整
そして日本本社にヘルプは通用せず「現地の事は現地で解決しろ」
海外だからどこにも逃げられない24時間仕事の状態
(日本は大不況で帰ってもこの歳で転職先も見つからないだろう)
手に職があるわけじゃない。同じような職でのニーズがあっても
結局は同じ繰り返しになるだろう。
こういう結果になるのが理系の運命です。
今の悩みは形が変わっていずれはこのように出現していたと思いますよ。