"丶、冫、冫、灬"が偏の部首であるだけでなく、同時に独立した文字でもあり、従ってそれらが独立した発音と意味を備えていることをご存知だろうか？ 下記のように我々はひとつひとつ解読した。 "丶"は漢字であり、（チュ＝zhu＝主と同音）と読む。同時に漢字の基本筆画のひとつ～～点であり、古人が読書をするときに区切る符号であり、標点符号でもある。現存する中国古代の典籍は一般に段落分けが行われていず、標注標点もない。しかしだからといって古人が筆記、或いは閲読するときにそもそも標点符号を使用しなかったことになるだろうか？ 答えは否である。古代に文章を朗読するとき、句を分け、（豆豆）と読む。やや長い停止は句と呼び、極めて短い停止は読と呼んだ。現在は読点で標示し、"逗"とも記す。《説文解字》は「止めるところあらば、丶でそれと知れるなり」と言う。文中に停止する部分があると、丶で標記するのである。 句読は古人が読書する重要な方法であった。句読、すなわち我々後代の人が古籍に標点を付ける仕事でもある。史料は、古人が幼児期から学校に入って読書し、文字を憶えるのを別として、朗読するには学んでこの種の句読を行う必要があったことを記載する。中国古代のかなり早い時期にもう筆写があり、書き写す過程中に"「」"のような句読を表す符号がいくつか使用されていた。この符号は古代で文の区切りを表す一種の記号であり、考古発掘で出土した漢代竹木簡册中で余すところなく反映されている。