>金利が高くアメリカ国債を買うなどバカな話ではないか
米国債は もっとも安全性の高い債券として扱われていたので、世界中の銀行、証券。保険会社は、米国債を”担保”にあてて、利率の高いデリバティブ取引をしています。
国債は額面保証ですから、市場価格が下がっても満期までもっていれば損失は発生しませんが、会計ルール上は 価格が下がった分は 含み損として計上しなくてはいけません(実損は出てなくても、決算上の数値は悪くなるということです)
米国債が下がると 担保価値が下がるので、補填を求められ、その資金をつくるために、米国債以外の保有債券を売却することになります。
多額の含み損を抱えたままだと、格付け機関による格下げがされてしまう
恐れがあり、格下げを食らうと、資金調達の金利が上がってしまうので、
運用益を得られにくくなってしまいます。
銀行・保険・証券会社は 買い支える以外の選択肢がないのです。
最大の懸念は、FRBがインフレ抑制を最優先にしているため、米国債を買っていない事。ECBもそうです。
日本でいえば、日本国債を日銀が買っていない状態で、最大の買い手が不在のまま 買い支えが出来るのか?
FRBは、あくまで民間で、ここぞでは私的利益を選びますからね。
FRBは、金融の超プロ集団で、壮大なシナリオを構築します。
ベトナム戦争での”FRBの大勝利”は、まさに歴史に残る偉業でしたが、
合衆国が負けてもなんともおもっていないことも(それを利用する)、あれで証明しているので、連邦政府の梯子を外すことも十分ありえます。