回答(3件)
ある程度までは薄めると電離度は大きくなりますが、ある程度から先は殆ど大きくなりません。 <解説> HAと言う酸がH⁺とA⁻に電離するとしましょう。 酸解離定数Kaは Ka=[H⁺][A⁻]/[HA]と表され、定数ですから一定値です。 ([ ]はモル濃度を表します) 濃度がある程度高いころは、[H⁺]=[A⁻]ですので、薄めて行くと分子の濃度の積は2乗で分母の濃度は1乗で効くことになります。 Kaは一定でなければならないので、電離度は上がります。 一方、水の電離というのがあります。 弱酸の電離で発生する[H⁺]が10⁻⁸程度まで薄まると、水から電離してくる[H⁺]の方がずっと大きくなり、[H⁺]の濃度は一定になります。 そうすると、Ka/[H⁺]も一定値となり、[A⁻]/[HA]も一定値となります。 α=[A⁻]/([HA]+[A⁻])ですから、これも一定になります。 従って、水の電離の効果が効いてくるほど薄まると、それ以上電離度は上がらなくなります。
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