トランプ以外、でしょうね。
共和党の候補がトランプ以外ならほぼ誰が立っても共和党が勝てる、
トランプなら負ける、という分析が出ています。議会襲撃以降無党派層の支持を失ったトランプには、たとえ共和党の支持者は多くても本選挙では勝てない、というのが大方の分析です。
これは机上の空論ではなく、民主党は中間選挙のときこれを利用してトランプ派候補を本選挙に引っ張り出して5勝1敗の結果を出したことによって「勝ちに等しい引き分け」を得ました。
ちなみにこの「1敗」の相手はデサンティスです。
ちなみにトランプ支持者には2016年の選挙を引き合いに出して「メディアやシンクタンクは信用できない」と言っていますが、これは事実とは異なります。2016年選挙は投票日約1ケ月前まではヒラリー・クリントンの優勢は事実でした。ところが投票日の3週間前に「ピザ・ゲート事件」というセンセーショナルなフェイクニュースが発信されたのです。これに呼応するようにFBIのコミー長官が「メール事件に関連して(既に犯罪性なしと結論を出した)ヒラリー・クリントンに再聴取をする」と発表しました。しかも聴取の内容はクリントン本人ではなく、メールの相手の犯罪容疑に関してのものだったにもかかわらず、そのことは投票日直前までずっと伏せられたままでした。トランプ陣営はこれを利用して「ヒラリー・クリントンは児童を殺害して人肉食をしている一味のひとりで、間もなく逮捕される」というフェイクニュースを流したのです。クリントンの無実が判明するまでの間に事前投票により全体の約1割にあたる投票がされました。2016年選挙は得票数ではクリントンの方が上回るほどの僅差だったので、このフェイクニュースがなければクリントンが当選していたのは明らかです。
また、1ケ月前まではクリントン優勢を伝えていたメディアやシンクタンクも、その後投票日までの間に新たな予測を発表する機会があったところ、開票速報で当選予想を発信したところの多くはどちらが当選するか不透明、あるいはトランプ有利という分析に転じています。