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小説の設定によくある、「農民兵は農繁期に出兵できない。織田軍は兵農分離しているので農繁期に出兵できる」なんですが、ウソです。 川中島の戦いの出兵期間は5回とも農繁期にかかっています。厳島も桶狭間も農繁期。 上杉も武田も陶も毛利も今川も農繁期に全力出撃しています。 今日、教科書に書かれる「城下町に集住する」兵農分離を近世的兵農分離とも言い、これは豊臣政権までありませんでした。だから、今日、安土に「巨大城下町遺構」なんて見つかりません。城下町の規模は大きくありませんでした。 武士の発生する中世初期から、兵は農業などしておらず、これを中世的兵農分離と言います。農民兵と言われる兵の実態は、農村に住んでいるけれども、農業していない人々だったのです。 そして、中世的兵農分離は、大名の政策では無くて日本全体の社会現象でした。なので、上杉謙信も武田信玄も足利尊氏も源義経も季節に関係なく戦えたのです。
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質問者からのお礼コメント
回答ありがとうございます。 考えてみれば略奪目当てだと刈り入れ時の農繁期を狙いますからね。 農民兵は農繁期に出兵できないって誰が言い始めたんでしょうね。
お礼日時:10/9 19:19