>近視の人は目の焦点距離が短い。老眼の人は焦点距離が長い。
これが間違いのもとです。
近視の人は「短い」のではなく「近い」です。
そして老眼は焦点を近くに寄せきれないです。
調節力が考え方に必要なので、距離だけでなく度数も含め考えたほうがわかりやすくなります。
若い方で-2.00Dの近視であれば遠点(ピントの合う一番遠いところ)は50cmです。調節力が4Dあれば近点(ピントの合う一番近いところ)は16.7cm。明視域(ピントの合う範囲)は50cm~16.7cmの33.3cm。
同じ調節力4Dでも近視が-5.00Dであれば遠点が20cm。近点は11.1cm。明視域は20cm~11.1cmの8.9cm。
でもどちらも遠くをぴったり合わせた眼鏡をかければ、メガネがいらない人と同じで遠点は無限遠方。近点は25cm。明視域は無限遠方~25cm。
強い度数になれば同じ調節力でも裸眼の明視域は「短く」(こういったときは「短く」というより「狭い」問う表現を使いことが多いです)なります。
一方老眼は調節力の衰えです。
遠くにメガネがいらない人で調節力が4Dであれば近点は25cm。
調節力が3Dなら近点は33cm。
調節力が2Dなら近点は50cm。
調節力が少なくなれば、近点の距離が「長く」(離れて)なっています。
こういったべつべつのことが絡み合って、質問のような誤解を招いているのだと思います。
ピントを合わせられるということは遠くにピントが合う点と、近くにピントが合う点がある。
遠視近視はその遠くの点を探ること、老眼はその遠くと近くの範囲を探ること。分けて考えれば何ら問題はありません。