とりあえずは、気休めにもなるので、室内をバルサン等で燻蒸してください。
また、急いで猫の首筋に駆虫薬を塗布してやってください。(猫に付けた駆虫薬の効果は1ケ月間持続します。)
室内で蚤が繁殖しているでしょうが、成虫に成って猫に飛び付けば死んで落ちます。
『大量に繁殖してしまった蚤を駆除するには』、
「① 猫の首筋に「フロントラインプラス」等の駆虫薬を塗布する。 ② 床を小まめに掃除して、卵・幼虫・サナギを減らす。 ③ 家中をバルサン等で燻煙して幼虫を殺す。」のが、3点セットです。
猫の首筋の皮膚に、『フロントライン プラス、レボリューション』 などの滴下薬をつける。
(塗布するときは被毛を掻きわて、確実に皮膚に塗ってください。 液垂れを防止するには、数か所に分散して塗布します。 直に皮膚に塗らないと効果は出ません。)
殺虫と卵の成長阻害効果は、約1ヶ月間持続します。
(外に出る猫は、4~11月は毎月投薬が必要です。)
フロントラインは、猫の皮膚からの吸収は比較的少なく安全性が高い駆虫薬です。
薬を付ければ、数日間で蚤は死んで猫から落ちるでしょう。
「フロントラインプラス」は、動物病院で塗布してもらうか、アマゾン・楽天などのネット通販の動物薬局でも正規品が購入できます。 (フロントラインプラスのジェネリック薬に 「マイフリーガードアルファ」、「プロテクトプラス」が有ります。)
駆虫薬を塗布するときは、被毛をかき分けて皮膚に直接塗布します。
「フロントラインプラス」を塗布する前後各2日間は、シャンプーは避けてください。(皮脂や薬剤が流れると、十分な効果が出ません。)
レボリューション(要指示薬なので、獣医師の処方が必要で動物病院で塗布してもらいます。)は、蚤と回虫が駆除できます。
② 徹底的に家中の床等の埃を掃除機で吸い取ります。
吸い取ったゴミは、その都度ポリ袋に入れて密封して捨てます。
(床にいる蚤の卵・幼虫を減らす。)
蚤を潰すと卵が飛び散るので、粘着テープに貼るか、中性洗剤の希釈液で溺れさせます。
猫の使っていたタオル等の繊維類は、75℃以上の熱湯に5分ほど浸ければ、卵・幼虫・サナギが死にます。
⓷ 猫の歩きまわった部屋は全て、バルサンで燻蒸して幼虫を減らします。
薬剤は狭い隙間には入りませんので、燻蒸する前に重なった物を整理して、空気が通るようにして置きます。
(A): 蚤のライフサイクルは、
「成虫(メスは吸血すると、1週間で200個産卵、約3週間生きる。) ⇒卵(3日~7日で孵化) ⇒幼虫(7日~14日で蛹化) ⇒サナギ(繭)(10日~1年で羽化) ⇒成虫」です。
真夏は、2~3週間ほどで、卵⇒成虫に成ります。
(B): 蚤の卵は、生まれるとすぐに床に落ち、蚤の幼虫は、床や、猫の寝床などに居ます。(幼虫は、蚤の糞や、フケなどの有機物を食べます。)
サナギは、低温(13℃)になると羽化しなくなるので、とりあえず蚤がいなくなったように見えます。
でも、翌年の春には、まとめて羽化して蚤になります。
(C): 全サイクルの個体数を100%とすると、成虫5% 卵50% 幼虫35% サナギ10%です。
すなわち、『猫に蚤が5匹いると、家の中には、卵や幼虫・サナギが95匹いる。』ことになります。
(D): 猫に付ける駆虫薬(フロントライン プラス)は、動物病院か、ネット通販で購入します。
猫に塗ってから薬が効いてくるまでに1日ほどかかります。
室内に蚤の幼虫が居る状態では、幼虫が次々に成長して猫に付くので、
薬が効いてないように見えますが、幼虫が居なく成れば解決します。
蚤取り櫛を濡らして被毛を梳いてやれば、蚤がいるかどうかを確認しやすいです。
(E): 蚤は、うりざね条虫(寄生虫)、猫引っかき病菌の中間宿主です。
猫の寝ている場所に、茶色のゴマ粒の様なものが落ちていれば、うりざね条虫の片節だと思います。
(F): 猫も人も、蚤に刺され続けると、アレルギー性の皮膚炎になることが有ります。
体質によっては、刺された跡が黒く色素沈着することが有ります。
皮膚科でステロイド入りの軟膏を貰った方が良いと思います。
追記) ネコノミは、犬にも寄生します。