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日本では幹細胞培養液を用いた薄毛や美容医療を強く推奨する広告が増えていますが、2019年には、米国食品医薬品局(FDA)は再生医療製品、具体的には幹細胞治療やエクソソーム(EX)製品を規制しており、承認されている唯一の幹細胞の治療や製品は、臍帯血から採取された血液形成幹細胞から生成されたもので、血液の生成に障害を持つ患者に使用するために承認されていますが、他の用途には承認されていません。 それに反し、根拠も無く、幹細胞治療には有効性があるかのような説明をする医療機関やネット広告が横行したことから、FDAは2019年12月に幹細胞やエクソソーム製品に関する注意警報を発表。 その結果、FDAの警告の発表後、米国では幹細胞やエクソソームの薄毛や美容治療を中止するようになりました。 海外の状況に反し、日本では、目新しい治療として、多くの育毛病院や育毛商品が「幹細胞療法」や「幹細胞培養上清液」を仕切りにネットなどで宣伝して状況は4年前の米国と同じ状況です。 2023年10月、日本再生医療抗加齢学会が、未承認の幹細胞培養上精液治療によって患者が亡くなったとの報告を発表。 その事故を引き起こした治療法もSNSで話題の培養上清液を使用したものです。 同学会は、「医療として承認された治療法ではなく、未確立の療法であり、その有効性・安全性についてはまだ確認されていない」と説明。この治療法の効果や安全性は研究段階であり、実証された例は存在していないと、FDAと同じ見解です。 日本では、薄毛や美容以外に、骨関節疾患や、脳疾患や、EDなどにも効果があるような説明がされていますが、一切の医学根拠がありません。 患部の直接投与以外に、点鼻薬で投与することで脳に直接作用し、全く関係ない、薄毛や美容、EDに効果があると説明する医療機関もありますが、投与方法のハードルを下げることで、より多くの患者を集患させたいのでしょうが、簡単な投与方法なら、リスクが回避できる訳ではありません。 FDAや日本再生医療学会の発表や警告の通り、宣伝されているような医学的効果の根拠はありません。 大阪大学の曽宮助教は、「幹細胞療法は科学的な根拠のない医療行為で健康被害が生じる可能性があり、倫理的にも科学的にも大きな問題」と説明。 研究者でも不純物を取り除くのは困難とされていて、この不純物による、感染症のリスクがあるため、身体に危険を及ぼす可能性もあると指摘しています。 医療機関が無責任なことはしないと考える方が多いと思います、美容や育毛などの自由診療は話が別です。 発毛薬と処方されるミノキシジルタブレット(ミノタブ)も、国際毛髪学会(ISHRS)や日本皮膚科学会、製造元のファイザーも、育毛薬として承認されていませんが、世界でも日本AGA病院だけが育毛薬として処方。 米国では、ミノタブには、心筋梗塞や不整脈の恐れから、医薬品の中で最も厳しいブラックボックス警告に指定。日本では必須の検査や併用薬をなく処方を続けています。 日本皮膚科学会の脱毛症治療ガイドラインの作成委員の浜松医科大学の伊藤教授は、2023年7月に東京新聞の記事で「海外から輸入されたミノタブを処方する医療機関」について警鐘を鳴らしています。 2023年8月29日、日本の厚生労働省がフィナステリド(フィナ)の重大な副作用に自殺衝動などの精神障害を含めることを決定。しかし、2か月経過しても患者に、これほど重要な改定の説明をしていません。 これまで日本の医療関係者だけが強く否定していたAGAの副作用を一部のAGA病院が、認め、「AGA治療に副作用の懸念がある」と宣伝を始め、EDの同時処方や用量の調整で、副作用を回避できるような宣伝をしています。 フィナの性的な副作用や後遺症はED薬で改善しないことや、適量を調整することが困難だと、世界のPFS(ポストフィナステリドシンドローム)の研究者が既に確認済みです。それ以外に長期服用で糖尿病の発症の恐れもあります。 日本において、薄毛治療で、幹細胞再生医療や副作用を回避するAGA治療を薦めるようになったのは、それだけ、消費者の間で、AGAの副作用や高額な治療費が周知されるようになったからです。 2023年10月に日本経済新聞が、東京都消費生活センターに寄せられた、AGA治療の相談件数は4年で3倍になったと記事を紹介。高額な治療費だけでなく、治療により、具合が悪く、副作用を感じても、解約に応じてもらえないなどの報告が寄せられています。 他の美容医療と異なり、薄毛治療は無条件の「クーリングオフ」が適用されず、同センターも契約内容を熟慮するよう呼びかけています。 残念ながら、日本の美容や薄毛治療の幹細胞治療やAGA治療は、患者の利益である、安全性や効果の、裏付けのある治療を提供することよりも、目新しさや、利益を優先しています。 現在のAGA病院の医師の求人では、「専門外でも気軽に始められる」、「他の病院に勤めながら勤務可能」、「訴訟の心配も無い」など、専門医としての知識や経験が不問のような条件で募集をしています。 薄毛は命に係わる病気ではありませんが、日本で提供されている様々なAGA治療自体、エビデンスが存在しないだけでなく、命に危険が及ぶ恐れがある治療法が用いられています。 ミノキシジル、ザガーロ、フィナステリドに関する最新の研究、論文、臨床試験を元に、日本の育毛医療における実情と倫理感について詳細にまとめています。 フィナの関連記事のまとめ https://ameblo.jp/ikumouhatsumoujp/theme-10105970244.html ミノタブに関連記事のまとめ https://ameblo.jp/ikumouhatsumoujp/theme-10105970212.html 低出力レーザーは2017年に日本皮膚科学会のGLで自毛植毛と同等の推奨度Bと承認された育毛法で、日本を含む98か国の医薬品省が、ミノキシジルやプロペシアについで、第三の育毛法として、男女共に育毛効果を認可。 ISHRSも有効な育毛療法として推奨し、自毛植毛手術の世界的権威の病院や海外の7割以上のAGA病院導入し、植毛や内服治療以外の選択肢として推奨しています。 低出力レーザー器の中には、ISHRSの「低出力レーザーの育毛効果」の論文発表で、最優秀賞と最高賞に当たるプラチナム賞をダブル受賞した研究者や、同学会の最高賞のゴールデン賞を受賞した医師が常任顧問を務める製品もあります。 両名の医師は同じ製品を利用し、治験参加者の94%が半年の利用で51%の毛髪の増加が確認。 性別を問わず、他の治療薬で効果がなかった方が低出力レーザーで効果を期待できる理由は内服治療にはない、レーザー光特有のATPの増幅効果で、発毛や成長に不可欠な毛母細胞の細胞分裂活発化します。 世界トップクラスの専門家が認めた低出力レーザー育毛器はATPの増加に加え、ミノタブに匹敵する血行促進効果を安全に得ることが可能です 医療機関用の業務と家庭用器を製造するメーカーは1社だけ存在します。業務用で培った、使用頻度や耐久性のノウハウや構造をそのまま家庭用器に転用し、最大で15年利用できます。 最先端の低出力レーザー器は業界最多個数のレーザーを搭載するだけでなく、業界初の専用アプリを搭載し、記録されたデータを基に、適切な使用方法のアドバイスを受けられ、効果の向上を得られる製品があります。 低出力レーザーは回復後、状態を維持するには継続的に使用をするだけです。年齢を重ねれば再発の恐れもあるので、安心して長期利用できる耐久性や品質は重要です。 医学的根拠が証明され、注目されている分、安価で効果の検証がされていない粗悪品や大手でも品質に疑問のある製品を販売するメーカーも存在します。 品質や効果に大差があり、大手メーカーでも、レビューサイトで1.9点と評価された機器や 大手メーカーにも関わらず、購入して数か月で壊れた。中古のような使用感がある機器が、新品として送られてきたと米国アマゾンやレビューサイトに不満を書き込む顧客の評価が多数存在。 使用した痕跡の品とは、返品保証で返却された製品を、そのまま新品として転売している可能性があります 同メーカーは保証期間終了後の修理も受け付けず、以前は製品寿命を5年と説明書に記載していましたが、現在は表現を「長期利用可能」と変更。自国の自社工場で製造せず、外部委託したアジアの工場で製造した製品を米国内で梱包し、米国製と紹介。 仮に効果があっても、耐久年数や製品寿命が5年では、保証終了後の修理もできず、使い捨てで、数年おきに買い替え必要です。 さらに効果高める為に、倍の頻度で使用すれば、約半分の2年半しか利用できません。 耐久性や性能も乏し製品では、ATPの増加だけで、優れた製品のような、同時に血行促進効果が得られません。 優れた低出力レーザー器は海外の70%以上の育毛病院だけでなく、日本の育毛医療機関でも導入が進んでいます。 FDAの許認可制度の盲点を利用し、他社の構造や形状を模倣し、第三者機関の中立的な検証を受けず、承認されたと宣伝をし、販売するメーカーもあります。 専門機関も有効性を認めた製品と、品質や耐久性が劣り、有効性が実証されていない低出力レーザー器では、本来の育毛効果を得られない恐れがあるので注意が必要です。 低出力レーザーの回復例。メーカー毎の性能。耐久性や品質の違いも上記のURLで詳しく解説しています。
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