●>>「オーバーロードの主人公の最終目標は、この世界に閉じ込められた理由、原因を探し脱出ということで間違いないのでしょうか?」
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いえ、全く違います。
オーバーロードの主人公であるアインズの目的は
①『もしかしたら自分と同じく異世界に転移しているかもしれない仲間を探すこと』
②『仲間たちが創りだし異世界で意思を持ったことで自分や友人の子供のように感じているNPCと幸せに生きること』
です。
当初は完全に①が目的でしたが、最近は②寄りですね。
元々転移前の主人公…鈴木悟は2138年のディストピア化した現代より遥かに過酷な日本で生きていた人物で、幼くして両親を失い天涯孤独な身であったため元の世界に全く未練がありませんので「異世界を脱出」とか「元の世界に帰還」なんてことは考えてもいません。
環境汚染の結果自然環境はほぼ消滅し、外出もままならず日本人全体が仮想現実に傾倒する中で、鈴木は「ユグドラシル」という一つの仮想現実世界で遊べるゲームタイトルに執着し始めてできた友人と彼らと築き上げたものにこだわっていましたが…。
転移前の世界ではユグドラシルはサービス終了しているはずですからね。
戻ったところで未練もなく、仲間との再会の可能性もなく、残ってくれた自分に縋るNPCを捨てることもできない。
残る理由はあっても帰る理由がどこにもないのです。
あの異世界が何なのかとか、なぜ転移したのかは知りたがるかもしれませんが帰還は少なくとも望むことはないでしょうね。
それに…アインズとしての変質したアンデッドの精神だからこそ耐えられていた殺人や大量虐殺などの所業に、今更鈴木という人間の精神で耐えられないでしょうし。
●>>「世界征服という名で(部下が勘違いしているだけ)轟かせ、プレイヤーも強いだろうから気付いてもらい強さを見せて部下につける?か協力関係を築く。その上で脱出の手立て、真実を探すということですよね。」
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これも全く違います。
世界征服は勘違いした部下が進めていたことで、本来は「英雄的活動」などで名前を広める予定でした。
それは「広さもどれほど国があるのかも不明な謎の異世界」で人海戦術で転移しているかもしれない仲間たちを探すなどは無理があるために
・『アインズ・ウール・ゴウンというギルド名を広めることで仲間たちの方に気づいてもらう』
という作戦です。
しかし、結果として部下が勘違いで勝手に進めていた世界征服の計画と併行して行われていた結果本来、アインズが想定した方向とはズレてしまったという形です。
またアインズが探しているのは『かつてのギルドメンバーのプレイヤー』であり単に『プレイヤー』とだけ呼んでいるのは同じ転移者という意味だけで、むしろ敵対者という認識です。
相手の対応次第では共存や協力の可能性もあり得ますが…基本的に潜在的な敵と見做しており、最終的には戦いや抹殺を前提としています。
可能であれば捕らえて蘇生の実験などに利用するつもりなくらいです。
裏切る可能性もある自分たちに匹敵する強者を部下として生かしておくより始末した方がデメリットが少ないですからね。
●>>「アニメ4期分しか見ていないですが、最後辺り出てきたプレイヤー?と協力するとしても、他の人(NPC)や部下達には気づかれてはいけないので、見た目的には敵対関係築いて、どこかで、工夫して会話とりそうですよね。」
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あれはプレイヤーではなく異世界現地の強者であり、プレイヤーとは基本的に共存できない相手です。
アインズ達以外のプレイヤーも殺害しています。
それに上述したようにプレイヤーだとしても、協力するかは場合によりますし、基本は敵対前提です。
そして協力する場合は普通にNPCと相談の上ですし、それでNPCをだますようなことはあり得ません。
アインズにとっては現状NPCより大切なものはありませんし、赤の他人のプレイヤーには実験対象以上の価値は見出していません。