以前保育士をしておりました。 1年目の時、3年目の先輩との関係がうまく築けず、1年で辞めた経験があります。 その後、別の園に就職したのですが、他にやりたい仕事を見つけ、今は別の会社で働いています。 転職して、自分が先輩の立場になって気づいたことが何点かあります。 まず・・・ 新人はいきなり仕事ができる訳ではないんですよね。 どんな職場でもそうです。 保育士としてはもちろん、社会人としても1年生なわけです。 保育園のような毎日慌ただしい職場では、なかなか落ち着いて新人教育なんて出来ないかも知れません。 歯車が合わず、イライラするお気持ちもわかります。 ですが、新人教育は必要です。 中には「私はそんな事してもらわずにもここまでやってこれた！新人教育なんて甘えだ！」みたいな事を言う方もみえますが、そういう方に限って視野が狭かったり、臨機応変に思考を変換させる事が出来ない人が多いものです。 まずは「社会」のルールとして「ホウレンソウ」は教られましたか？ 「ホウレンソウ」、保育士5年目の質問者様なら何のことかわかりますよね。 口で言うのは簡単です。 しかし教育というのは、そうではありません。 自ら知り、体験し、繰り返していく事が教育なのです。 保育士とは、ある種社会とは別世界の職業ですので、一般常識を知らない人が多いようです。 かくいう私も、その1人でした。 もちろん、一般常識というのは、「ホウレンソウ」だけではありません。 失礼ですが、質問者様は新人先生に「ホウレンソウ」はしていますか？ 必要なこと「だけ」を伝えていませんか？ 心のどこかで「私の方が年上だし、責任者でもあるし、まーいっか」なんてこと、ありませんか？ それでは駄目です。 どんな細かいことでも話し合い、意識を統一しないといけません。 それが「ミーティング（会議）」というものです。 ＞イライラの悪循環であまり話したくなくなってしまっていて（必要なことはちゃんと伝えます）、子どもたちにもあたってしまって悪影響 これは保育園や幼稚園、その他女性の多い職場でよくある光景ですが、一般社会ではあり得ない光景でもあります。 一般企業ではその辺りは「仕事」と割り切っているのですね。 だって「あいつが嫌いだから資料が作れませんでした」なんてことがあったら会社の信用問題にもなりますし、死活問題ですからね。 ０歳児担当でしたら、お昼寝の時間を利用したり、それが出来ないのであれば、子供が帰った後にでもミーティングを密に行うことも有効だと思います。 質問者様自身が「社会人」の姿を見せていくことも、立派な新人教育につながると思います。 子供を保育するつもりで、その新人先生も育てていかなければ、きっと今の環境は改善されないと思います。 そして質問者様自身が、5年目ということ。 いい意味でも悪い意味でも保育士としてはベテランに入りつつも、しかし新人を育てリードしていくにはまだ経験値が少ない時期だと感じます。 俗にいう「マネジメント能力」が、質問者様にはまだ備わっていないようにお見受けしました。 それゆえに、うまくいかずイライラの原因になってしまうのだと思います。 それは仕方がないことです。 保育士失格でもなく、辞めた方がいいという訳でもなく、ただ社会人を育てリードする経験が無かっただけの事です。 新人を育てリードするというのは、単に教育実習生の面倒を見るのとはまったく違います。 今思うと、私が1年で辞めた理由も、3年目の先輩にまだ「マネジメント能力」が備わっていなかったからだと思います。 先輩は毎日イライラしている様子でした。 ですが、そのような人事配置になってしまったのですから、質問者様自身も、日々保育の勉強をしつつも、今度は社会人を育てる勉強を始められてはいかがでしょうか。 そういう意味でも5年目は良い時期だと思います。 頭ごなしに怒っても、人が育たないことは保育士である質問者様にだってわかっているはずですよね。 子供を育てている訳ですから。 本屋さんにいけば、新人を育てるための、それらしい本がたくさんあります。 良い上司とは？悪い上司とは？みたいな本もたくさんあります。 もちろん一般企業での話ばかりで、取っ付きにくい点が多いと思いますが、通じるものも多いと思います。 もし今の職場を辞め、転職されても、また形を変え、同じような問題にぶつかるはずです。 他にやりたい仕事があるのなら話は別ですが、安易に退職を考えず、あなた自身ステップアップする良いチャンスだと思いますので、もう一踏ん張りがんばってみて下さい。