陸海軍航空隊に装備されていた98式射爆標準器なのですが、 欧米では既にジャイロコンピューティングサイトが

陸海軍航空隊に装備されていた98式射爆標準器なのですが、 欧米では既にジャイロコンピューティングサイトが 装備されていたそうで、戦争末期に日本がようやく試作品が完成し、 ごく少数の零戦と雷電に試験的にわずかに搭載されたそうですが、 ジャイロサイトの機能というのは何でしょうか? 日本の標準器と比べてどのようなメリットがあるのでしょう? ご存知の方よろしくお願いします。

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ベストアンサー

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従来の戦闘機の照準器は静止時に機関銃弾が飛んでいく方向の目安でしかなく、高速での空中戦では機関銃弾と言えども照準器の照準環に合わせて射撃しても敵に届く頃には敵機は照準した位置より先に移動しています。そのため射撃してから弾が敵機に届く未来位置を予想してそこに撃ち込まなければならず、それには名人芸が必要とされました。 未来位置を予想して射撃するのを偏差射撃、照準器に捕らえてる状況を満星照準と言います。 ジャイロ式などと言われる照準器はこの偏差射撃の難点を解決するもので敵機との相対速度をジャイロで検出して適切な照準位置を算出して満星照準での命中を期待できるようにしたものです。 日本でも急降下爆撃用のジャイロ照準器は実用化されていて海軍の艦上爆撃機「彗星」では二式射爆照準器が装備されていて、これはあらかじめ管制装置に高度や速度などの諸元入力を行なうと急降下爆撃での適当な照準位置にプリズム角を変化させて満星照準が可能になる仕組みでした。 また、陸軍では爆撃ではなく射撃用照準器を第244戦隊の三式戦闘機「飛燕」で試験運用していたとの説があり、実際に陸軍では終戦頃にメ10と呼ばれるジャイロ式射撃照準器が試作されていたそうです。 ジャイロ式の実用化はイギリスが行なってアメリカではライセンス生産を行ないました。あとこれはうろ覚えなのですがイギリスのジャイロ式照準器は鹵獲したドイツ軍のJu87スツーカが装備したStuvi急降下爆撃照準器から開発されたものだったと思います。 ただ、ジャイロ式はあくまでも自機の運動からの計算で、敵機の運動を計算に入れられるのはジェット時代に入ったからです。 また、ドイツでも終戦間際にReviC14を生産しましたが故障が多くて役に立たなかったとのことです。

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ThanksImg質問者からのお礼コメント

回答ありがとうごさいました。正直ものすごく迷いましたが、 日本の照準器の成り立ちまで解説していただいた方にBAにさせていただきます。

お礼日時:2010/6/14 19:37

その他の回答(2件)

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ジャイロを用いた照準器というのは元々爆撃照準用として戦前に開発され、第二次大戦の半ばごろにイギリスが戦闘機の照準器に応用、これをアメリカでも真似したのが大戦末期に普及したK-14照準器です。 ドイツでも同様のものを開発していましたが量産が間に合わず一部の機体にしか搭載できませんでした。 大戦中期までは欧米でも日本と同様の光像式照準器が使われています。 銃弾は直進せず重力と空気抵抗によって弾道と呼ばれる放物線を歪ませたような軌道を描きます。 なので距離に応じて的よりも少し上に向けて撃たないと数十~数百メートル先の的に当たらないんですね。 この照準のずらし具合のことを見越し角と呼び従来はパイロットの勘と経験に頼って見越し射撃を行っていました。 しかし地上なら単に上にずらすだけで済みますが、機体そのものが傾いたり上下反転する空中戦ではずらす方向も上下左右に目まぐるしく変化してしまうので遠距離の射撃はかなり難しく、仕方が無いのでなるべく敵機に近付いて見越し角を減らす努力をしていたんです。 これに対してジャイロコンピューティングサイトは距離を入力するだけで自動的に機体姿勢に合わせた見越し角を算定し照準器のレティクル(中心の十字のようなもの)をずらしてくれるので、比較的遠距離での命中精度が高くなるんです。 米軍ではトータルの命中率が3倍になったと報告されていたとか。 ただ正確な射撃には正確な距離の算定が必要なのですが、これについては戦時中は敵機の翼幅と照準画面内の目盛りを見比べて推測で手入力するという方式しか取れなかったため、入力の手間(操縦桿から手を離して照準器の横に付いてるダイヤルを回す)も含めて必ずしも万能の便利な照準器とは言いがたかったようです。 この問題はレーダーによる自動測距が実現された朝鮮戦争時まで解決していません。

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ジャイロによって照準器を地面に対して水平に保つことで、機体を傾けた状態でも比較的正確に照準することができました。 そうではない照準器の場合、完全に機体を水平にするか、傾けた状態では勘や経験頼りの目測をしなければいけないため、命中率が低下してしまうのです。