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ライプニッツのモナド論(単子論)をわかりやすくおしえてください。

halcyondays1213さん

2011/4/2601:08:37

ライプニッツのモナド論(単子論)をわかりやすくおしえてください。

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parole_lalaさん

2011/4/2603:40:36

世界の構成要素がモナドだとする説です。


かなり難しい理論なのですが、その根っこのひとつは動力学にあります(ライプニッツは微分積分の発見者で動力学の創始者でもあります)。

デカルトの物体すなわち延長説では、物体の運動はその質量と位置移動によって捉えられていました。ですが、動力学的に考えるライプニッツにとっては、運動はそれだけのものではなく、より根本的な力によって引き起こされているはずです。ライプニッツはそれを形而上学に反映して、延長よりも原始的な力について考えました。こうした力こそがモナドです。

モナドは延長より原始的なので、物体ではありません。そこでライプニッツはモナドを精神的な存在と見なしました。モナドが無数に集まることで、すべてのものはできています。それゆえ、すべてのものはいくらか精神的です(汎心論)。


さらにモナド論では、モナドがいかに運動を引き起こすかも説明します。こちらは、これもまたライプニッツが創始者である記号論理学からアイデアを受け取っています。

ライプニッツによれば、主語にはその主語が正しく取りうる述語のすべてが意味として含まれています。例えば「ライプニッツ」という言葉には、そもそも「ドイツ出身であり、哲学者であり、政治家であり…」といった内容が含まれています。これを利用して、すべてのモナドには、それがするあらゆる行為とそれが持つあらゆる関係があらかじめプログラムとして入力されているとされます。すべてのモナドはプログラム通りに動くだけ(予定説)。そしてこれこそが世界の運動の源なのです。

すべてのモナドは自身のプログラムを実行するだけなので、モナド同士で交流することはありません(モナド無窓説)。単に自分にすでに書き込まれた命令を見るだけです。でも、それにしては物体が何かにぶつかれば、それが動いたり、何かモナド同士も関連してそうな現象がある。それも実は自身のプログラムを実行しているだけなのですが、そうした結果、さも交流があるかのように現象が生じることを「予定調和」と言います。


最後に、ライプニッツの神です。

すでに述べたように、モナドにはそれが行なうすべてのことがプログラムされています。神は世界創造以前にいくつものモナドの組み合わせを無数の考えました。神はモナドのプログラムを読めるので、あらゆる可能な世界について、そのすべての歴史を計算することができます。そしてそのなかで最善のものを神は創造した、そうライプニッツは考えました。それが現実世界です(最善説)。



以上がモナド論です。

彼の議論は現代の形式論理学やコンピューター科学(二進法もライプニッツの発見!)などに多大な影響を与えています。そしてそのあまりに多岐に渡る研究分野から、ライプニッツは最後の万能の哲学者とも言われます。

質問した人からのコメント

2011/5/2 15:55:44

専門的なサイトの説明よりもわかりやすかったです。ありがとうございました

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