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不真正不作為犯の成立範囲に関してお伺いさせて下さい。

tom********さん

2011/8/2718:51:33

不真正不作為犯の成立範囲に関してお伺いさせて下さい。

成立範囲に関して、作為義務・作為可能性容易性・同価値性・因果関係・(故意・過失)が肯定された場合に、全ての罪(例えば傷害罪)に関して不真正不作為犯が認められるのでしょうか?

例えば、人気が全くない場所で、CがAに対して直接侮辱的な言葉をかけているのを見たBが、腹を立てCに勢い良く殴りかかり、AはBを止めることが容易であったが制止せず、Cは凄惨な暴行を続け、その結果Cが怪我をしたような場合に、Aには傷害罪の不真正不作為犯は成立しないのでしょうか。


不真正不作為犯を不用意に認めることは罪刑法定主義を揺るがすことであり、認定されるのは殺人や放火といった重大犯罪に限ると聞いたことがあり、実際の判例の中にも傷害罪に不真正不作為犯を認定したものが見つかりませんでした。


或いは、上の行為から他の罪を認定することは可能でしょうか?

自分でも出来る限り考えてみたのですが、どうしても分からなかったので、皆さんのお考え・御意見、指導お聞かせください。

よろしくお願いいたします。

補足申し訳ありません、自分が書かせていただいた例では作為義務と故意・過失が認定できないと思うのですが、その点は今回の場合は両方共に認定できると仮定させて下さい。

どうかよろしくお願いします。

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fwh********さん

編集あり2011/8/2721:13:20

不真正不作為犯の成立要件は①作為義務、②作為義務違反、③作為と不作為の同価値性の①~③といわれています。

上記例ですと、Aには何かの作為義務があるのでしょうか。何らかの作為を負うとしたらAがCとボディーガードとしての契約をしているとか、AがSPでCが要人といった場合でしょうか。

こうした場合本件ですと①②にはあてはまります。しかし③についてはいかがでしょうか。不作為であることが違法と評価されて初めて③を満たします。

ここで役立つ事例として、札幌高等裁判所平成11年(う)第59号傷害致死(変更後の訴因傷害致死幇助)被告事件平成12年3月16日判決があります。判例タイムズ1044号263頁などに掲載。

被告人が親権者である三歳の子供を同棲中の男性が暴行によりせっかん死させた事案において、被告人は右暴行を制止する措置を採るべきであり、かつ、これを制止して容易に子供を保護できたのに、その措置を採ることなくことさら放置したとする傷害致死幇助罪の公訴事実について、被告人の不作為を作為による傷害致死幇助罪と同視することはできないなどとして無罪とした原判決を破棄した事例です。

そうすると、AはBを止めることが容易であったが制止しなかったことは、傷害罪の幇助犯に該当すると判断できそうです。

なお殺人は不作為(逮捕監禁して食事や水など一切あげない等)でも起こせますが、傷害は不作為では起こせませんので、この点で傷害罪に不真正不作為犯を認定したものが見つからないんでしょうね。

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