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源氏物語で光源氏は夕霧を夕霧のためわざと最初は低い位につけたそうですが

mik********さん

2011/9/922:05:33

源氏物語で光源氏は夕霧を夕霧のためわざと最初は低い位につけたそうですが

それはどうしてですか?

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est********さん

2011/9/1007:37:56

その理由については、夕霧が官位を授かって、祖母の大宮に会ったとき、夕霧が六位の官服を着ていたので、祖母がこれを怪しんで、源氏に抗議して理由を尋ねるという情景が本文に出てきます。源氏がその理由を分かりやすく説明します。

1)若いときに、しっかりと学問を身につけ、人格を陶冶して、自立できるような人物に育てたい。
2)自分自身(源氏)の経験でも、自分は幼い頃からちやほやされて育ったため、ろくな学問の基礎ができていない。
3)しっかりした自分の実力を持っていないと、何かことがあると、対応ができなくなる。

これは、大宮を納得させるために源氏が述べた説明ですが、読者もこれで納得するようです。

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しかし、源氏が何を考えているのか、物語の状況のなかで考えると、別の色々なことがあると分かります。源氏はもっと深く考えてるし、政治的な計算をしていると思います。

夕霧は師の元、熱心に学問に精進し、目覚ましい成果を上げて、他の身分の低い学生たちと共に試験を受け合格して、晴れて五位の身分を得ます。うまくことが進んだように思えますが、よく考えると、もし夕霧が、こういう風にうまく行かなかった場合はどうなるのか。

学問の道は厳しい訳で、源氏の大臣の息子だからといって、うまく行くとは限らない。学問ができるには、夕霧自身、頭が良くなけれなならない、また、夕霧が自分より身分が下の師の元で、師を敬って勤勉に励まないと、学問は上達しない。頭が悪いと、幾ら頑張っても、成功しない。また頭がよくても、勤勉に精進し、師を敬うということがないと、これも学問では成功しない。

そうすると、源氏は、夕霧をよく観察し、判断していたことになります。夕霧は頭が良いし、努力する子供である。また自分の身分をはなにかけて師を馬鹿にするというようなこともしない。つまり、もし夕霧が、頭で劣っているとか、努力しないような性格だと、むしろ、こういう処置は夕霧を駄目にしてしまう。その場合は、また別の未来を源氏は夕霧に考えたのではないのか。

つまり、夕霧の場合、六位から初め、自力で学問に通じるよう努力させることで、良い結果が出ると源氏は判断した。

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もう一つ、紫式部は作品のなかに、はっきり書いているのに、無視されている視点があるように思えます。

それは、政府の実務は、中級官僚が実際は行っていたという事実です。五位以上が貴族ですが、貴族は上級官僚で、実務は実は行わない。

中級官僚は六位かそれ以下で、家柄とかより、むしろ本人の実力で官僚として評価される。その場合、漢文や中国の古典などの学問は、上司に実力を認めてもらうためにも必要なものであった。

作品のなかで、紫式部ははっきり書いているのですが、博士達は、この大臣(源氏)は学問を大切にする方だと、みな感心したとあります。博士たちに大臣(源氏)が敬意を表し、息子の師として導いてもらいたいと云う趣旨で、宴会を開くと云うのは、たいへん名誉なことである。

中級官僚の上に実は博士達はいる訳で、中級官僚の目から見ると、源氏は、身分家柄だけではなく、学問の実力でも、人物を評価する人だと映るのです。中級官僚が、幾ら努力し頑張っても、身分や家柄には勝てないという現実があります。しかし、源氏の大臣は少し違う、博士達を師として礼儀をもって遇している。源氏の大臣なら、仕事のやりがいがあるということに繋がるでしょう。

中級官僚にそう映るなら、下級官僚にもやはりそう映ると云うことです。

政府を実際に動かし運営しているのは、中級・下級官僚であるので、それらの人達が源氏を特別に評価するということは、源氏の権力基盤が非常に強固なものになるということです。また、息子の夕霧を、中級官僚達と同様に扱い、実力で夕霧に五位の地位を手に入れさせたことは、夕霧という人物も、単なる家柄だけで高い身分についた人物ではない。中級・下級官僚の立場を知っている人物だと云うことになり、夕霧の評価も源氏同様に高くなる。

明石の姫君は源氏の実の娘ですが、その実の母親は、身分の低い貴族だということは、よく知られていたということがあります。

源氏自身、源氏の長男夕霧、長女明石の姫君、これらの源氏の一族は、高い身分にありながらも、中級・下級の官僚や、その身分の人たちの心も理解している人たちだということになります。

夕霧を六位からスタートさせ、中級官僚達同様の苦労をさせることで、源氏は自分自身だけなく、源氏の一族の権力基盤をも強固なものとした。これは偶然ではなく、源氏が計算しているとしか考えられないです。ただし、大宮には、こういう説明はしない訳です。

質問した人からのコメント

2011/9/10 09:17:13

皆さんありがとうございました 光源氏は頭も良いかただったのですね 勉強になりました

ベストアンサー以外の回答

1〜1件/1件中

fre********さん

2011/9/1000:07:20

初めから高い位につけると、しっかりとした勉強ができないからです。
それを光源氏は自分の体験として知っていました。
それで息子の夕霧には、将来国家を背負って立つ人物になれるように、
大学でしっかりと学ばせるために低い位からはじめたのです。

以下に詳しいレポートがあります↓
http://www1.icnet.ne.jp/nijyo/look/child.htm

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