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行政不服審査違法の執行不停止の処分の執行の停止と手続きの続行の違いとはなんで...

mamemarumamemameさん

2011/11/413:13:04

行政不服審査違法の執行不停止の処分の執行の停止と手続きの続行の違いとはなんでしょうか☆

とても不思議です。

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picos_hyasさん

2011/11/1002:18:23

結論から言えば、あまり深く考えることはない問題と言えるでしょう。
処分の執行の停止および手続の続行の停止は、処分の効力の停止の一部と考えられており、行政不服審査法34条6項および行政事件訴訟法25条2項但書からもわかるように、あくまで処分の効力の停止に対して、処分の執行の停止および手続の続行の停止が語られるのであり、両者の峻別というのはそこまで重要でないからです。

とはいえ、やはり厳密に分けた方が論理的であることには違いないので言及します。
行政事件訴訟法の立法担当者である杉本良吉氏による『行政事件訴訟法の解説』を元にすると、「処分の執行の停止」というのは、処分の執行力、つまり下命処分(国民に一定の行為をする義務(作為義務)を課す処分)などの内容の実現を強制し得る効力を奪い、その内容を実現する行為を差し止めることを意味します。
要は、取消訴訟の対象となっている処分の内容を実現するための、行政の「実力行使」を停止させるものです。
一方、「手続の続行の停止」とは、処分の有効を前提としてその法律関係を進展させる他の行為が行われる場合において、その基礎となる行為の効力を奪って行為の存続・法律関係の進展を差し止めることを意味します。
要は、取消訴訟の対象となっている処分を基礎としてなされる一連の後続手続を停止させるものです。

と、講学的にはそのように想定されていますが、おそらくわかりにくいと思います。
そこで具体例を挙げてみたいと思います。

例えば、Aという人物が建てた建築物について行政庁Bがそれは違法な建築物だとして、Aに対し当該建築物の除去命令処分をしたとします。
この場合、Aには除去命令という処分に基づいて当該建築物の除去義務が生じますが、Aが一向に除去しないでいると、Bにより当該建築物除去についての代執行が行われることとなります。
そこで、当該建築物を除去したくない、あるいはされたくないAが除去命令処分の取消訴訟を提起し、それと合わせて、除去命令処分の執行停止を求めたとします(なおこれは取消訴訟の例ですが、これが不服審査であっても考え方は同じです)。
この場合の執行停止の態様は、除去命令処分の効力の停止では過剰停止になりますので、行政事件訴訟法25条2項但書からして、処分の執行の停止か手続の続行の停止になるでしょう。

この例における「処分の執行の停止」の場合については、除去命令処分の有効を前提に、その後に予定されるBによる当該建築物の代執行行為自体の停止を求めることとなります(実力行使をするのは代執行行為自体ですからね)。

一方で、「手続の続行の停止」の場合ですが、行政代執行法によれば、行政が代執行を行うに際しては、同法3条規定の各手続を踏む必要があります。
すなわち、この例に即せば、Bは代執行をする前に、除去命令を受けたAに対して、相当の除去履行期限を定めて、その期限までに履行がなされないときは代執行を行う旨をあらかじめ文書で戒告しなければならず(行政代執行法3条1項)、また、当該戒告を受けてなおもAが除去義務が履行しない場合に、Bは代執行令書をもって代執行をなすべき時期や代執行のために派遣する執行責任者の氏名、代執行費用の見積額を除去義務者に通知する(同条2項)ものとされており、つまり代執行が行われる前に事前の手続が置かれているわけです。
この例における「手続の続行の停止」の場合、この戒告や代執行令書に関する手続が停止されることになります。

質問した人からのコメント

2011/11/11 14:42:31

感謝 すごく明快でもやもやがスッキリになりました☆本当に文章力が素晴らしく、すぐ分かりました☆長々とありがとうございます☆本当に助かりました☆

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