ここから本文です

敗血症によりDIC、ショック、多臓器不全になる機序を教えて下さい(。-_-。)

nik********さん

2011/11/2417:55:10

敗血症によりDIC、ショック、多臓器不全になる機序を教えて下さい(。-_-。)

閲覧数:
41,261
回答数:
1
お礼:
100枚

違反報告

ベストアンサーに選ばれた回答

takapiroさん

2011/11/2418:30:11

現役看護師です。

敗血症においては、Lipopolysaccharide(LPS)や炎症性サイトカインがフル稼働状態です。このLPSやサイトカインは、単球/マクロファージ、血管内皮からのTF産生を亢進させることで、凝固活性化を惹起します。また、LPSやサイトカインは血管内皮に存在している抗凝固性物質トロンボモジュリン(thrombomodulin:TM)の発現を抑制しますので、凝固活性化にさらに拍車をかけることになります(血管内皮とトロンボモジュリン)。
加えて、LPSやサイトカインは線溶阻止因子であるプラスミノゲンアクチベーターインヒビター(plasminogen activator inhibitor:PAI)の発現を著しく亢進させますので、多発した微小血栓は溶解されにくく、微小循環障害に起因する臓器障害をきたしやすくなります

つまり敗血症からDIC、ショック、多臓器不全になる機序としては凝固活性化→血管内皮の抗凝固性の低下→線溶抑制によって引き起こされます。各機序を細かく記載します。

・凝固活性化
敗血症では、lipopolysaccharide(LPS)や炎症性サイトカイン(TNF、IL-1など)がフル稼働状態になります。LPSや炎症性サイトカインが、単球や血管内皮細胞に作用しますと、これらの細胞から、組織因子(tissue factor:TF)が大量に産生されて、凝固活性化がおこります。凝固活性化の結果、トロンビンが過剰に産生されますと、フィブリン(=DICの場合は微小血栓)が多発します。

・血管内皮の抗凝固性の低下
LPSや炎症性サイトカインが、血管内皮に作用しますと、血管内皮に存在している抗凝固性物質であるトロンボモジュリン(thrombomodulin:TM)の発現が低下します。このことも、凝固活性化に拍車をかける要因になります。

・線溶抑制
血栓を溶解しようとする作用が線溶です。血管内皮から組織プラスミノゲンアクチベータ(tissue-plasminigen activator:t-PA)が産生されますと、t-PAはプラスミノゲンをプラスミンに転換し、プラスミンが血栓を溶解します(これを線溶と言います)。しかし、敗血症では、LPSや炎症性サイトカインの作用により、線溶阻止因子であるプラスミノゲンアクチベーターインヒビター(plasminigen activator inhibitor:PAI)が過剰に産生されます。そのため、敗血症に合併したDICでは、線溶が抑制されて血栓が残存しやすくなり、微小循環障害に起因する臓器障害をきたしやすくなります。

敗血症に合併したDICでは線溶抑制状態にあることがDICを引き起こしやすい大きな理由です。


一部、金沢大学医学部HPより転載引用

質問した人からのコメント

2011/11/29 21:30:26

感謝 参考になりました。お忙しい中ありがとうございました

みんなで作る知恵袋 悩みや疑問、なんでも気軽にきいちゃおう!

Q&Aをキーワードで検索:

Yahoo! JAPANは、回答に記載された内容の信ぴょう性、正確性を保証しておりません。
お客様自身の責任と判断で、ご利用ください。
本文はここまでです このページの先頭へ

「追加する」ボタンを押してください。

閉じる

※知恵コレクションに追加された質問は選択されたID/ニックネームのMy知恵袋で確認できます。

不適切な投稿でないことを報告しました。

閉じる