ICUの知名度は、偏差値のレベルに比べて、今ひとつ低く評価されているようです。しかし、国内でも大手の企業や外資系企業での知名度は高いと言えます。また、国際機関や研究職で活躍している卒業生は多いので、“いぶし銀”的な存在と言えるのではないでしょうか?研究業界(研究所や大学機関)では、卒業生の人数の割に、ICU出身の方が多くて、びっくりします。特に、言語学系、経済学、歴史系、社会学系、心理学系、文化人類学系など、特に人文・社会科学系には、ICU出身の大学研究者が多くて、びっくりします。学問の好きな人が集まる大学なのでしょう。
知名度が今ひとつなのは、やはり大学の規模が小さいからでしょう。学部学生・大学院生を合わせて、3000名足らずの大学ですので、ちょっと大きな私立高校と同じ規模と同じくらいです。キャンパスは広大なので、比較にはなりませんが・・・。自ずと広告費などにかけている運営資金のケタが異なってきます。また、大きく宣伝しなくても良いという方針とも考えられます。大規模大学は、広告・宣伝費に投入する金額も多く、必然的に社会全般への認知度が高まります。
ちなみに、スポーツの話がございましたが、箱根駅伝などに参加する部活動を運営するのに、年間2~3億円はかかります。野球やラグビー、アメフトなども、多額の運営費がかかります。その運営費は、他の学生からの学費で賄うわけですので、部活動に入っていない学生には、直接的なメリットは、あまりありません。名を取るのか実を取るのか・・・というようなことについても、志願する学生は、考える必要があるのかもしれません。