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ベートーヴェンの「交響曲第4番 変ロ長調 作品60」の「第3楽章 Allegro vivace...

yum********さん

2013/1/2422:55:33

ベートーヴェンの「交響曲第4番 変ロ長調 作品60」の「第3楽章 Allegro vivace」に関する質問です。

ベートーヴェンの交響曲第4番の第3楽章は、曲目解説書やLP・CDの曲目解説では、これまで概略次のように解説されていました。
「(前略)明記されていないが実質的なスケルツォであり(後略)」
事実、手持ちの交響曲第4番のポケットスコアを見ても、Scherzoの表記も、古典派交響曲の伝統に則ったMenuettoの表記もありません。また、かつて発売されていた交響曲第4番のLP・CDにも、第3楽章には速度記号以外は何の表記もされていませんでした。
ところが最近になって、CD解説のみですが、この曲の第3楽章にMenuettoの表記がされているものを見かけるようになりました。
質問するにあたり手持ちのCD・DVD・Blu-rayを調べてみたところ、カラヤン&ベルリン・フィルの1977年来日ライヴ(TOKYO-FM、日本盤)、岩城宏之&NHK響(日本コロムビア、日本盤)、ヴァント&北ドイツ放送響(BMG、EU盤)、ケンペ&ミュンヘン・フィル(Disky=EMI原盤、オランダ盤)、クーベリック&イスラエル・フィル(DG、日本盤)、セル&クリーヴランド管(CBS、アメリカ盤)の計7点ものCD(いずれも全集)に、「第3楽章 Menuetto,Allegro vivace」と表記されていたのです。調べてみてびっくりしたのですが、これほどとは思いませんでした。手持ちの第4番のCDの半分以上にMenuetto表記がありました。
近年、ベートーヴェン研究が進んでいますが、ベートーヴェンの交響曲第4番の第3楽章には「Menuetto」の表記がなされていた、あるいは作曲中から作曲後のある時点までは「Menuetto」の表記が残っていた、などの新事実が明らかになったのでしょうか?
それとも「Menuetto」の表記は、CD制作者・解説者が古典派交響曲の伝統を尊重して、あえて「Menuetto」と書き加えているのでしょうか?
こんな些細なことは鑑賞する上では何の妨げにもなりませんが、気になります。ベートーヴェンの音楽に詳しい方、古楽器演奏に詳しい方、音楽史に詳しい方、ぜひご教示をお願いします。

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auf********さん

2013/1/2501:04:01

ベートーヴェンのオリジナルには「Menuetto」あるいは「minuet」表記はありません。
おっしゃる通り、「Allegro vivace」表記がされているだけで、トリオ(中間部)が「Un poco meno Allegro 」表記され、主部よりも若干テンポを落とすことが通例化しています。
しかし中にはほとんどテンポを変化させずに第3楽章全体を統一したテンポで演奏する指揮者や団体も存在します。


Menuetto表記に関しては、その他の作曲家のスコア同様、後年になってから記載されたり補筆されたものです。
そもそも速度・表情表示の「Allegro vivace」でMenuettoの雰囲気は考えられません。
既存の演奏もほとんどがメヌエットよりもスケルッツォ系の速度で演奏されています。
いわゆる「3つ振り」ではなく「1つ振り」系の演奏という意味です。
トリオでさえ1つ振りする場合がほとんどです。

たしかにこれらの表記は気になりますし、貴兄が揚げられた演奏は私も岩城宏之以外は全て所有しております。
古楽器やオーセンティック系演奏をする団体でも、いわゆる「モーツァルト風のメヌエット」のようなテンポで演奏する例はほとんど知りません。
むしろ疾走するスケルッツォのような演奏さえありますよね。

こういったことは、こと第4交響曲だけではなく、特にベートーヴェンでは第九にベートーヴェン自身が記載していない表情記号その他の表記がこれでもかと記されている楽譜が多数あります。
指揮者の意図した演奏なのか、楽譜の指示通りなのか判別としない例も多数あります。
ショルティのようにオーソドックス系でありながら、楽譜は後年になって改定されたものを使用し、逆に違和感を感じるカ所がある演奏もあります。

こういった楽譜の改定は「○○版」などと記されたものの数だけ存在し、なにかしらの改定が施されているのが通例です。
元の楽譜には存在しないスラーやレガートが改定者の意志による付け加えられている、などといった例は枚挙にいとまがありません。
ピアノソナタなどの「○○版」には、そういった例が数多く存在します。

自分が知る限り、Menuetto 表記は、後年になって改定されたスコアを見て、それをそのまま記してしまったと考えるのが妥当と思います。

質問した人からのコメント

2013/1/31 20:58:31

感謝 詳しいご説明をありがとうございました。
やはりMenuetto表記は、後年の改訂で、ベートーヴェン自身はあずかり知らぬことだったのですね。
交響曲第3番「英雄」で、ロマン派の嚆矢を思わせるほどに交響曲の規模を拡大させた後、第4番が古典的な形式に戻っていることも、のちにMenuetto表記が勝手に付け加えられた理由の一つかもしれませんね。

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