ブラックジャックは色々でてますからね。
どれも共通しているのは全部の話が収録されてるワケじゃないってことです。
とくに28話「指」と58話「快楽の座」は今まで一度も単行本に収録されたことはありません。
ちなみにブラックジャックの通常版は全25巻です。
この数字を参考におおよその本の「分厚さ」をイメージしてください。
未収録の数が一番少ないのは現在刊行されている復刊ドットコムのブラックジャック大全集です。
収録されてないのは前述された2話+41話「植物人間」の3話のみです。
そしてこの3話に関しては権利元の手塚プロが「今後、単行本に収録することはない」といっているので、実質的に全話収録されていることになります。
(植物人間は77年までは収録されていたが、クレームがあったため封印された)
紙質も良く、サイズもB5(雑誌サイズ)でフルカラー、まさにブラックジャックの完全版といえると思います。
が、1冊3650円で全15巻です。
一生家に置く人や手塚ファンでもないかぎり、集めるのはキツイでしょう…。
次の候補は文庫版。
最近だと講談社から全200巻の「手塚治虫文庫全集」がでており、ブラックジャックもその中に含まれています。
全12巻で未収録話数は9、紙質も良いです。
が、個人的には読みにくかったです。
紙質がいいおかげで本が硬いのですが、サイズの小ささや分厚さが相まってページを開くのに少し力がいります。
価格は900円前後です。
他の文庫版には秋田書店からでているものがあります。
全17巻で未収録話数は8、紙質も比較的いいです。
先にあげた文庫版と比べると読みやすいですが、こちらは収録話が雑誌発表時の順番にはなっていません。
1話完結モノですので気にしないなら問題ありません。
価格は600円ほどです。
個人的に1番オススメで私も持っているのが秋田書店のブラックジャック新装版です。
全17巻で未収録話数は11です。
こちらは普通の少年コミックスサイズで、若干厚めになっています。
紙質は普通の少年コミックと同じですが、それがかえって読みやすいです。
価格も540円で一番安いです。
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総評
ブラックジャック大全集(復刊ドットコム)はブラックジャックのためならいくらでも金が払えるぜ!って人にオススメ。
手塚治虫文庫全集ブラックジャック(講談社)は読みにくくても良質なものがほしい!って人にオススメ。
秋田文庫ブラックジャック(秋田書店)は掲載順はどうでもいいから読みやすく良質なものがほしい!って人にオススメ。
新装版ブラックジャック(秋田書店)は質は普通でいいから安くて読みやすいものがほしい!って人にオススメ。
ちなみに、通常版も420円の全25巻で発売されています。
こちらは未収録話数が8です。
掲載順は手塚治虫が構成したので、雑誌発表順とは異なるようです。